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25話 ページ28
【A】
もうすぐ大会が近づいているため、部活内の空気がピリピリしていた。
『....っくそ』
正直、私もピリピリしていた。
渡辺「焦るな望月。冷静になれ。」
『わかってる。』
ふてくされたように言ってしまった。最近ずっとこうだ。渡辺は私のダメな所を教えて改善しようとしてくれているのに。
急に背中に体温を感じたと同時に
渡辺「....大丈夫だから。」
渡辺が後ろから私を抱きしめていた。
『えっ...!?ちょっ、あの...っ』
腰を触られ
渡辺「姿勢正して。」
『っ...ん』
渡辺「......っふwwwww」
『っはぁ!?なに笑ってんの!!////』
渡辺「いやっwwなに感じてんだよwww」
『っ〜〜!!もういい!』
渡辺がそんなことをするもんだから、一周まわって冷静になれた。
渡辺「Aは上手だから大丈夫。放課後、一人で練習して努力してるのも知ってる。」
『.....なんで』
渡辺「俺ら、‘ライバル’であり、一番理解しあえる‘同期’だろ?」
『...!!』
知らなかった....。渡辺も私の事をライバルとしてちゃんと見ててくれた。それに、困った時は助け合える同期だと、思ってくれてた。
私だけかと思ってた。
私は中1からでまだ弓道を始めて4年目で相手の渡辺は小学1ねんからやって10年目。
敵いっこない相手で、でも負けたくなくて必死に努力して頑張ってライバルだとおもってた。
私が焦って冷静になれなくて、失敗ばかりでまた焦ってのループから抜け出せない時、毎回手を差しのべて助け出してくれるのは渡辺で、私だけが助けられてるって思ってた。
でも、渡辺はそうじゃなくて、互いにそうおもってた。
『...ありがと....』
渡辺「A。頑張ろう。頑張って大会でいい結果を持ち帰ってこようぜ。」
『うん。頑張ろう蓮!』
いつの間にかわかりあえ、蓮と仲良くなれた。
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作者名:りる | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/141104261/
作成日時:2021年1月23日 9時