【wt】書く予定のない短編 (ページ4)

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swさんのいとこ、3 ページ4

そろそろ落ち着いてきたし今度こそ職員室に寄って帰ろう、そう思い中々動いてくれない身体に鞭打って立ち上がる。

職員室に行くと担任の先生は部活の方に行っていたようで居なくて隣の席の先生が代わりに伝えてくれるとのことだった。
クラスに顔を出すことも少ないため申し訳なく、顔を合わせるのは気まずかったため少しだけ安心してしまった。
最低な人間だな、なんて帰り道を歩きながら自嘲する
運悪く信号に引っかかってしまい手をいじりながら青信号になるのを待つ。
下を見ると西日で自分の影が伸びている。目の前を走る車が自分の影を轢いて行くのを黙って見つめる
いいなぁ、なんて、思っても死ぬ勇気もない。
というか失敗した。
洸太郎さんの家に来る前、親戚と言ってもどこの繋がりかわからない人の家にいた頃だ。
親戚の人は私を引き取ってくれて私にできることならできるだけ頑張ろうと思っていろいろやっていたけど、親戚の人は何をやっても喜んでくれなくて、怒られて、どうしたらいいのかわからなかった。
私が邪魔なのは知っていたけど同じ家に住まわせてもらってる以上恩は返そうと思って頑張ってた、けど何をしても怒られて余計なことをするなと言われる割には何もしないでいるとこれくらいやれ、と怒られる。
何をしたらいいのかわからくなって何も考えないようにしていたけど、ついに耐えられなくなって家のベランダから飛び降りた。
運がいいのか悪いのか目が覚めると病院で親戚の人に開口一番に出ていけ、と言われた。
でも私はまだ高校生で、未成年だから誰か大人の助けがないと生きていけない子供だったけどとりあえず「わかりました」と言った。
死ねなかった私はこの先どうしたらいいんだろう、と入院生活を送っていた。
病院では自殺に失敗した人とレッテルを貼られ看護師には粗雑に扱われ担当医の先生には何か難しいことを言われていたけど正直記憶にない。
怪我自体は半年程で治ると言われていていたがリハビリがあったのでさらに時間がかかると言われたのは何となく覚えている。

入院生活にも慣れてきて暇を持て余していた頃、1人の男性が私に面会をしたいと言って来た。
名前を聞いてもピンと来なくてとりあえずわかりましたと言った。