kgur妹、1 ページ1
簡単な設定
・影浦の妹(16)
・notボダ
・厄介SE持ち
・不登校(保健室登校)
・服薬あり
「アンタさ、そんなことで喜んでるとか馬鹿なの？」
「ぇ………?」
えへへ、と喜びながら話をしていたが急に言われた言葉に身体中の体温がスッと冷めていく。
「学校行くなんて当たり前のことでしょ?そんなことで喜ぶとかほんと馬鹿じゃないの?小学生だって学校行ってるでしょ」
「おい!言い過ぎだぞ!」
歌川くんはごめんな、菊地原が、と謝ってくれたがそんな言葉が頭に入ってこないくらいショックを受けていた。
「ご、ごめん、なさ……」
「アンタもさ、サイドエフェクトあるんでしょ?それでわかんないの?迷惑してることとか」
「ぁ…、わか、わかりま、す」
「だったらちゃんと視て話しなよ。僕だって暇なわけじゃないんだよ?わざわざ時間割いて君と一緒にいてあげてるのにそんな小学生でもできるようなこと自慢されても困るんだけど」
「あ、ぅ……」
泣いちゃダメだと思ってもぐさぐさと刺さる言葉に抑えようとしてもとめどなく涙が溢れてくる。
「なに、都合悪くなったら泣くの?泣いたら許されると思ってるの?いいご身分だね」
「菊地原!!」
「うぅ……」
怖い、大きな声も、菊地原くんの声も、
消えたい。誰もいないところに今すぐ逃げたい。
「ごめ…なさい、ごめん、なさい!」
「影浦!」
どうしようもないほど居た堪れなくなってその場から逃げた。
帰ろう、お家に。帰ったらきっとお兄ちゃんがいる。
もしかしたらゾエさんとユズルくんがいるかも。
ゾエさんとユズルくんは優しいから、頑張ったねって、よくできたねって言ってくれる、褒めてくれるはず。
家に着いたが正面からは入らず裏口から入り店内の様子を伺う。
いない、帰ってきてない、まだボーダーにいるのかな。
ここで待っていても仕事の邪魔になるだけだと思い自分の部屋に入る。
「まだかな、まだかな」
ぱたぱたと自分の部屋を歩き回る。
怖いよ、どうしたらいいかわからないよ。
菊地原を怒らせてしまったこと、一緒にいてくれたのに逃げてきてしまったこと、何も言わずに帰ってきてしまったこと。
全ての恐怖が一気に襲ってくる。
「こわい」
歩き回るのを止め、もぞもぞと布団の中に入り込む。
制服が皺になるとかそんなこと気にする余裕もなく布団を頭まで被り丸くなる。
次第に眠気が襲ってきてもう少し起きていたい、と思ったが眠気には逆らえず瞼を閉じた。
おやすみ！！！！！
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作者名：こころ | 作成日時：2022年2月10日 23時
