【名探偵コナン】この世界に生まれた意味何？

27話 ページ29

『ね〜え〜、冗談だって言ってるじゃないですか〜
ほんとに自画自賛するほどナルシストじゃないです』


ハッキングを終えて先程からずっと弁明をしているが一切口を聞いてくれない


『ね？ね？ふざけないから、もうふざけないから話聞いてくださいよ〜』


はぁ、とクソデカため息をつかれた
完全に呆れられてる

さすがにふざけすぎたしくどいよね、、


『、、、、、』


もう静かにしていようと黙った途端


「え、急に黙らないでよ」
『え？さすがにふざけすぎたと思ってもう黙ろうと、』
「貴女にそんな考えができたのね」
『いやさすがに暴言がすぎるのでは』


今までうるさくしていたから急に黙ったことでペースが崩れたらしい


『んふ、でも本気で嫌われてなくてよかった』
「よく自分で言うわね」
『嘘でもポジティブ思考にならないと人生やってらんないっすよ
まぁ修羅場を潜ってきた数が桁違いな人に言っても説得力なんて無いですけど』
「貴女もね」
『ははは！私は別に、今更修羅場なんて思いませんけど。』


人生2周目だし


「貴方が抜き取ってくれた情報を一通り見たけど問題は無いわ」
『お、やったぁ！じゃあこのまま家に帰して貰えますかね！
そろそろ帰んないとまた親に怒られちゃうんで！』


ほとんど自業自得ではあるがそろそろ家から出るな、と言われそうでヒヤヒヤしているところではある


「ふふ、良いわよ。ジンには私から説明しといてあげる」


あ、いいのね
本当は心のどこかで家に帰れず一生組織にいるとすら思ってた


『まぁ、ずっと居てもいいんだけどね』


ぽつりと心の声が漏れてしまった


｢何か言ったかしら？｣
『なんも！親に心配された時の言い訳考えてただけ！』
｢そう、じゃあしっかりシートベルト締めてね｣
『はぁ〜い！』


元気よく返事をしシートベルトを締める

ふんふん、と鼻歌を歌いながらベル姉の言う通り大人しくする

大人しくはしているが脳内はひっちゃかめっちゃかに色々なことを考えている


『(あぁ〜！私今ベル姉の運転する車にいる！間近でベル姉のハンドルさばきを見てる！！え！すごく今更だけどベル姉いい匂いする！私の嫁になって欲しい女ランキング1位堂々獲得〜！！！)』


そんなことを声に出さず心の中で言っていると何も喋らない私を不審に思ったベル姉が話しかけてきた

｢ねぇ、貴女今変なこと考えてない？｣
｢うぇっ！！な、な、な、な、何も考えてないデスよお！」

声が裏返ってまた疑われたのは言うまでもない

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