君を見つけた日。【角名倫太郎】 (ページ15)

今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:878 hit

14. ページ15

.

開いている入口から教室を覗いて北さんを探す

が、見当たらない

(えぇー...北さんどこいった？)

仕方ないから直接LINEしようかと思った時、

『もしかして信介のこと、探してる？』

後ろから聞き覚えのある声がして振り向いた

(あ、やっぱり.....)

声の人物はAさんだった

「えっと、はい」

『信介なら先生に呼ばれて今職員室に行ってるよー』

「そうですか、教えてくれてありがとうございます」

『いえいえ。そろそろ戻ってくるんじゃない？』

他の女子の先輩みたいに猫なで声ではなく、
普通に話してくれるのが新鮮に感じる

「あの、名前何て言うんですか？」

『え？ああ、A。AAです。君は？』

「2年の角名倫太郎です。北さんと同じバレー部の」

『角名くんね。やっぱりバレー部か』

身長高いもんね、と言って
こっちを見上げる彼女が少し笑ってて

....＂かわいい＂と思った

『角名くんたまに電車で会うよね』

「！...朝練ない時はあの時間なんですよ。
Aさんはいつもあの時間乗るんですか？」

『そうそうー。朝弱いからいつもギリギリのやつ』

そんな会話をしていると、
北さんが職員室から戻ってきた

『それじゃ、またね角名くん』

Aさんは教室に入っていった

怒られる覚悟で事情を説明したら
意外と怒られることなく
むしろ、侑の代わりに来た事を褒められた

後で侑は俺に行かせたこと怒られてたけど

そういえば、
明日は朝練休みの日か

(....電車で会ったら声かけてみよう)

.