やっぱり二次元に限りますわー ページ3
無機質なアラームの音で目が覚める。
いたたた、頭が痛い……
今日は学校休んで……
『……ん？』
声が低くなってる。前髪も長ったらしく目に覆いかぶさってるし、本棚にはつい昨日買ったばかりの漫画本が。
『……元に、戻ってる』
一体なんだったんだ？昨日の記憶は夢？ハッキリしすぎていたような……
朧気な意識のまま朝の用意を済ませ、高等部へ向かう。
自分のクラスである2年A組へ足を踏み入れると、誰かがぶつかってきた。
｢きゃっ……ご、ごめんなさい……て、あ、優さん！｣
『Aさん……！』
普段のAさんなら落ち着いて行動してて、誰かとぶつかるなんて絶対にありえない……
頭上にはてなを浮かべていると、Aさんは僕の首に腕を回して抱きついてきた。
｢優さん、おはよう！今日ね、私優さんの分もお弁当を作ってきたの！｣
にぱにぱと僕に褒めて欲しそうにアピールするAさん。
こんな恥じらいの無い言動、普段のAさんなら絶対にしない……！
何か変な物でも食ったのか？クラスメイトに視線で助けを求めるも、
｢まーた石上
｢今日もラブラブだなー、いつになったら結婚するんだろ｣
これが日常茶飯事だと認識されている！？
おかしい、そんな筈は無い……
不審に思った僕は、直接Aさんに色々と尋ねる事にした。
『Aさん……今日僕は変な夢を見て、記憶が混濁しているんだ。僕達、一体どうやって付き合ったっけ』
｢そんな事まで忘れたの！？……中学に入る前……そう、小六の卒業式のあの日……私、学級委員長を押し付けられてたから、皆に挨拶する時、優さんに公開告白したのよ……？｣
何から何まで違う！僕達が付き合ったのは高校に入ってからだし、何より告ったのは僕からだ。
『それで？僕の中等部の事件で、Aさんは……どうしてた？』
｢……私は……優さんの部屋に毎日行って、ドア越しにお
今日学校であった出来事、最近の授業、どんな惨い事を言われても私は優さんの事が大好きって事｣
……そんな記憶、あったかな。
……まずい、前の記憶が無くなっていく。
思い出せ忘れんな、Aさんに告ったのは僕で……あれ？それはいつから？どんな風に？
｢……優さん？顔色が悪いよ？｣
そりゃそうか、僕は……Aさんと三年以上付き合ってるんだから。
この小説を読んでいる間に少しでも現実世界から目を背けられるよう、精一杯お手伝いさせて頂きます→←精神が奇跡の復活を遂げたので、アニメの三期放映に併せ更新再開しようと思います
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作者名：白米 | 作者ホームページ：http://http://uranai.nosv.org/u.php/hp/13ec41960d1/
作成日時：2022年1月21日 20時
