いや勿論陽キャに焦がれる陰キャも好きですけれど ページ13
「……マジか」
『……にゃー』
まさかこの僕が猫化するなんて。
Aさんの言ってた事がマジになったじゃないか。
しかも今度は猫耳とかじゃなくモノホンの猫で!!!
今日は学校休んで事情を知ってるAさんに着いて歩くしかないかなー……
「とりあえず生徒会室に行こうか。事情は説明しなくてもなんか察してくれる筈だから。じゃあまず、
私のモノだって印に首輪つけようか♡」
!?
やだやだやだやだ!!絶対やだ!!
必死に抵抗するも、所詮は猫。呆気なく捕まって首輪をつけられてしまうのだった。
「あはっ、優さん似合ってる〜」
昨日の仕返しだな……
学校に着くと、同級生の女子から至る所で写真を撮られた。
人間の時には有り得ない状況だな。
Aさんが不機嫌そうにこっちを見てるけど、一生に何度も無いハーレムを楽しんでおこう。
さしずめどこかの電気鼠のようにAさんの肩に乗って生徒会室へ向かうと、僕以外の役員が勢揃いしていた。
「鳴神、なんだその猫は?」
「美人さんな猫ですね〜、儚げなダウナーキャットって感じです」
僕が人間の時はそんな事一言も言わない癖に。
「性別どっちですか?」
まさか伊井野を見上げる事があるとは思っていなかった。
四宮先輩に持ち上げられ、じっと見つめられる。え何何怖い怖い、久しぶりに四宮先輩に恐怖を感じた。
「貴方……雄なのね」
……あっ。
僕、何も着てないじゃん。
『
暴れるも、首根っこを掴まれてAさんに引き渡される。
「ちょっと触らせてくれ」
会長!会長だったら気づいてくれますよね!!親友ですもんね!!?
「はぁ━━━━━━━━━━━━━━━……
美人さんだなぁあぁぁぁぁ」
ダメだ普通に癒されてる!!
「……なんかこの猫、石上みたいだな。毛色が石上の髪っぽいし、なんか……目付きにどことなく面影が」
「確かに、石上くんこういう不貞腐れた目してますもんね」
誰が不貞腐れてるって、おい。
『あははっ、猫ぱんち強いって』
最悪だ、なんで僕がこんな目に……
この身体だとAさんの事愛でられないじゃないか。
どうせ本物の猫になるんだったらAさんのが可愛いだろ。
まあ中途半端な猫化したAさんもそれはそれは可愛かったけどな!!
どうか、先生に生徒会メンバーの未来ifを……→←やっぱり根暗男子には根暗女子が似合うと思うんです
87人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:白米 | 作者ホームページ:http://http://uranai.nosv.org/u.php/hp/13ec41960d1/
作成日時:2022年1月21日 20時