毎日キュンキュンさせてくる彼【かぐや様は告らせたい】【石上優】 (ページ9)

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できるだけ優しい教師がいいですお願いしますページ9

『もしこのプレゼントが僕に隠してる見せたくない部分なら、これは絶対手放さない。』

｢言ってる意味わかんないんだけど……ちょっと、会長からも何か言ってくださいよ。｣

『へっ？会長？会長がどこに……』

言ってる間に、鳴神さんは駆け出した。

……やっぱり。

あのプレゼントは鳴神さんの｢可愛くない所｣なんだ。

鳴神さんはいつもそうだ。

無理して頑張って、沢山の準備と手間をかけて｢可愛い鳴神さん｣を僕に見せてくれる。

だけど、可愛くなくても本当の鳴神さんを僕は知りたい。

『追い詰めた。鳴神さんと僕の走力差は歴然……
荷物を持って走る鳴神さんは僕から逃げ切る事が出来ない。大人しく観念してよ。』

｢ダメっ！これを渡す訳にはいかないの！｣

『本っ当に頑固…！』

｢身勝手がすぎるよ石上さん！｣

『……やっぱりそうだ。鳴神さんは僕の事本当は嫌いだから、見せようとしてくれないんだろ。』

｢んなっ！？｣

『はっきり言えばいい！こんなねちっこくて性格の悪い僕嫌いだって！
だから見せてくれないんだろ！？……僕は、鳴神さんを見せて欲しくて自分を見せたのに……』

｢一体何の話…？｣

『だってそうじゃん！好きな相手には自分を見て欲しいものだよ！
好きな人に隠し事なんてしたくない！全てを分かち合えたら……！
そんな素敵な事はないって、普通思うだろ！？』

｢石上さん……｣

『鳴神さんには、判んないかもしれないけど！最近は割と、皆に優しくしようと頑張ってる！
鳴神さんの横に立てるような人になろうともしてる！
けど、所詮一皮むけばこんなものだよ。何も成し遂げられないし、諦めが悪くて身勝手で！
人の気持ちも全く判らず地雷踏むような僕を隠したまま鳴神さんには向き合えないと思った。
僕は自分のダメな所をちゃんと見せた！僕を知って欲しいから！
だから鳴神さんの可愛くない所も見せて欲しいって…！
僕は普通の事を言ってるだけだ！』

｢……ようやく石上さんがずっと告ってきた理由が判った。
石上さんが言う事も判る。それが出来たらとっても素敵だろうなとも思う。
でも、私の意見は真逆な訳。｣