春休みが今日で終わります(絶望) ページ7
『……どうしよう。』
｢なんかあったの？｣
『……もうそろそろ、石上さんのお誕生日なの！
バースデープレゼントどうするかまだ決められてないのっ！』
あわわわわわ、これは由々しき事態……！
｢適当に買えばいいじゃん、春用ジャケットとか。
ある程度高級なのは自分で買うには手が出ないし……｣
『バカ颯馬、ここは腐っても秀知院だよ？値段で勝負するのは得策じゃないよ。』
｢お前は何と闘ってるの？｣
『何か奇をてらうってのもスベった時大恥だからね……
気持ちがこもってるってちゃんと判る物じゃないと、恋人からのプレゼントとしては不相応な訳。』
｢気持ちがこもってる、ねぇ……あ。いい事思いついた。
気持ちがこもってないとダメって言うなら、こうすればいいよ。
ほら、こうやってリボン巻いて……これ読んで。｣
『プレゼントは、わ・た・し・…………颯馬ぁ…？？？』
｢あっ、怒った？｣
『いい加減にしなさーいッ！！！』
━━━━━━━━━━━━━━━
『って事がありまして……どうすればいいでしょう、
つばめ先輩。』
｢んー…そうだなぁ、Aちゃんから貰った物なら優くんなんでも嬉しいと思うけどなー。｣
『でもでもっ！
周りの人間から信頼を獲得しつつある今の石上さんに、生半可な物は遅れませんっ！』
｢そっか…気持ちならアレはどうかな？｣
『アレ？』
｢ほら、恋人としてとっておきがあるじゃん？｣
いたずらっ子のように笑うつばめ先輩。
『教えて下さい！』
｢それはね〜……｣
『……いいかも、です…ね。やってみましょう…か。』
｢頑張れ〜！応援してるよっ！｣
噂によれば、つばめ先輩はあまりいい恋愛をしてこなかったらしい。
とてもそんな風には見えない。
カップルを妬む事も怨む事もなく、キラキラした笑顔で沢山の男性を虜にする。
事実として私と石上さんの事も応援してくれてるし……
よくもまぁ、あんなにひねくれずに育ったなぁ。
生まれ持った性格かな。
私なんて告白できないだけでちょっと病んだのに。
『…ショッピングモール行こ。』
クラス替えが楽しみやら怖いやら……→←練り消しって描いた線ちょっと残るんで下描き消す時便利なんですわ
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作者名：白米 | 作者ホームページ：http://http://uranai.nosv.org/u.php/hp/13ec41960d1/
作成日時：2021年4月5日 9時
