◤◢◤◢オメガバースとかピンクとか色々注意なので地雷の方はスルー推奨◤◢◤◢最終章寂しいよお(´；ω；｀) ページ49
『遅くなっちゃったなぁ』
下校時刻過ぎてるし、全く生徒が見当たらない……
巡回の警備員が来るまでには帰りたいのに、｢生徒会役員だから｣と教師から作業を押し付けられた。
不機嫌さを全面に出しながら、僕はつかつかとシューズの音を立てて日が伸びてきた廊下を進んでいた。
1-Fの前を通りかかった時。
『……っ』
なんてキツい、甘い匂い。
意識が飛びそうだ。
嗅いだ事のない位甘いフェロモン香。
Ω特有のアレだ。
αである僕は残念ながら欲に抗う事が出来ず、教室の中へと足を踏み入れていた。
｢フーッ、フーッ……！｣
歯を食いしばって猫のように唸っていたのは、
『……Aさん……！？』
何よりも愛しい恋人だった。
『Aさん！？どうした！？発 情！？いやそもそも、AさんてΩだったの！？』
めちゃくちゃαだと思ってた……
出来良いし、可愛いし……
｢ゆ、う……さん、離れて……｣
……ダメだ、家ならともかく、学校ではダメだ……鼓動が激しくなってきた、Aさんが欲しい。
やめろ、落ち着け僕……
身体が熱い、本能が目の前の美少女を喰いたがっている。αとしての種族が、僕自身の生殖本能が、Aさんを欲しがっている。
このままじゃ絶対にAさんを傷つけるやり方をしてしまう。
｢優さん、離れて……おねがい、可愛くない所見られたくないの……｣
荒い息で言うAさんに更に何かを刺激され、僕の欲は最高潮に達しようとしていた。
このまま本能に任せてやってしまえば、Aさんのフェロモンは収まるし、ほかの野郎に寝 盗られる心配も無い。
けど、でも、そんなの動物と同じじゃないか。
『Aさん……』
なんで急に、発 情なんか。
｢優さん格好良すぎて、下半身キュンキュンだったのに加えて、発 情期来ちゃって……ほんとに、ヤバいの……
今優さんが来たら、私、変態さんだって思われちゃう位の状況なの｣
清楚な丈のスカートから見える生足には、薄い白濁液が、とろりと沢山伝っている。
｢優さんおねがい、来ないで……身体が勝手に優さん求めちゃう、動いちゃうから……独りにしてよぉ｣
涙目で訴えるAさん。
プチンと僕の中で何か、大切な物が切れた。
無理矢理腕を組み伏せ、押し倒す。
もう我慢出来ない、今日からAさんは僕の番だ。
Aさんは僕の物だから、僕はAさんの項をがぷっと噛んだ。
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作者名：白米 | 作者ホームページ：http://http://uranai.nosv.org/u.php/hp/13ec41960d1/
作成日時：2021年4月5日 9時
