毎日キュンキュンさせてくる彼【かぐや様は告らせたい】【石上優】 (ページ39)

今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:19,182 hit

石上くんにはアンノウンマザーグースという曲が合うと思うんです！！是非聴いてみてください！！(息をするように宣伝) ページ39

『っあー、終わった終わった……くぅー、定時退勤日万歳……』

僕の親の会社、ホワイトで助かったー。

石上優、二十四歳(社会人二年目)、今から愛するAさんが待ってる家へ帰ります！！

颯爽と鞄を持ってオフィスを出ようとした矢先。

｢あぁ、待ってくれ石上くん。今から少し、飲みに行かないか？｣

『え、あ……僕ちょっと今日は……』

＿＿＿優さんの好きなご飯、作って待ってるからね！何を作るかは内緒！＿＿＿

天使が待ってるんだから早く帰らなきゃいけないのに……

｢少しだけだから。取引先も来るんだ、社長子息の君が居てくれた方がこちらとしても話を進めやすい｣

『はぁ、取引先……』

知らねぇよ！！兄貴でも連れて行ってそっちで勝手にやってろ！！俺は帰る！！

……と、言いたい所だけど。Aさんに人付き合いはきちんとしなさいって言われてるからなぁ……

世の中はAさんだけじゃ回らないみたいだ。

『……判りました、少しだけなら……』

遅くなるってメールしないとな……

ごめん、遅くなる。先に寝といていいからね既読

いや既読早っっ。

いい、まってる。優さんの晩御飯冷めたら優さんがかわいそう

可愛いが過ぎる。

所々平仮名なのも可愛い……

なるべく早く帰るね

そう残して、僕は上司の後を追った。

・

『────────まさか、こんな店だとは思いませんでした……』

連れてこられたのはなんとキャバクラ。

やだぁぁぁかえる！！

と今からでも愛する人の待つ家へ帰りたいのに、上司の鋭い目線がそれをよしとしない。

最近、Aさん以外の女と一緒に居ると罪悪感と吐き気が……(禁断症状)

あっ勿論学生時代の知り合いは除いて。

｢ええうそぉ、石上さん秀知院出てるんですかぁ？お金持ちだったりするんですかぁ～｣

｢ええ、彼はうちの会社の社長子息でしてね。
中学生の頃から会社の経理を見ていてくれて、今も昔も助かっていますよ｣

お前僕が中学の頃には居なかっただろ！！

知ってるからな、お前がこの会社に来たの僕が大学に進学してからだって！

『いや、僕妻が居まして……』

｢えぇえ、ちょっと位いいですよぉ、奥さんも羽根伸ばして欲しいって思ってますってぇ｣

その空気がどうしても嫌になって、僕は適当に理由をつけてトイレへ。