唯一出来るのは水泳です。お水だいすき ページ28
私の部屋がコンコンとノックされる。優さんかな。
〜
『いい？私が来ていいって言った日以外は来ちゃダメだよ？約束出来る？』
｢うん、出来る。僕がAさんとの約束を破る筈ないじゃない♡｣
『何その言い方……』
〜
というやり取りの結果、私は自宅と自室の合鍵をそれぞれ優さんに渡した。
｢Aさんから呼び出すなんて珍しいね。｣
ひょこっと扉から顔を出しながら言う優さん。かわっ……平常心、平常心……
『そこに座って？』
言われた通り座る優さんは、私に対しての警戒心が全くと言っていい程無いらしい。
『……早坂先輩から聞いた。会長と、ボーイズトークしてたらしいじゃないの？
彼女がいる身で、ちょっと自覚が足りないんじゃないかなぁ？』
ちなみに今、私はベッドに座って優さんはマットレスに正座している。
｢……何かの間違いじゃないかな？｣
『会長にきちんと言質は取りました。なんなら今ボイスレコーダー再生してもいいんだよ？』
腐ってもVIPなんだから、人脈と脅しにはちょっとしたアレがある。
そうじゃなくても、彼氏に怒った彼女は怖いのだ。
『優さんは私だけじゃ満足出来ないの？それともアレかな、大人の色気ってヤツを優さんは求めてるのかな？
生憎私童顔だからさ、諦めた方がいいよ。』
｢いや、僕はそういうのが欲しいんじゃなくて……
童顔のAさんだからこそ、ちょっと｢あっ、今のAさんえろいな｣って思える事に喜びを感じるんだよ。
判る？だから、例えばAさんが暑くて制服の襟をちょっとめくってパタパタする時。
ああいう時僕は｢うわっえろっかわいっ｣ってなってる訳。そこにおっぱ いの大きさは関係ないんだよ。｣
真面目に知能指数が低い事を言ってる……
｢つまり、おっぱ いは単に僕の好みであって、それがAさんに不満を抱く理由にはならない。
むしろ僕はビジュアル重視型だからさ、Aさんの……こう、形の綺麗なおっぱ いが好きな訳。｣
めちゃめちゃ語るじゃん……
『私の胸が好きって言ってくれてる事は凄く嬉しいよ？でもね、そういうお話を会長としてる事が問題なの。
もう、私の居ない所でそういうお話しないって。お約束出来る？』
｢Aさんが居る所だったらいいの？｣
『っんー……よ…くは……ない〜……かなぁ……』
【速報】作者、十数年生きてやっと三次元に好きな人が出来る【速報】その人＜石上くんである事が発覚【速報】好きな人めちゃめちゃ鈍感→←シャトルラン。十七回でした。息切れして体育館に伏せながら｢おうち帰りたい……｣などとほざいてました。作者は運動が絶望的に出来ません。
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作者名：白米 | 作者ホームページ：http://http://uranai.nosv.org/u.php/hp/13ec41960d1/
作成日時：2021年4月5日 9時
