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Seven ページ8

『えへへっ、優はあったかいな〜』


「やーめーろぉぉぉ!!」


『今日位いいじゃない?』

現在地・屋上。


今僕達は月見をしている。


「ほんとに、離れろっ!」


『やぁあ〜、優と一緒がいい〜♡』

かあっと頬が赤くなるのが判って、慌てて顔を逸らす。


『優、月が綺麗だねぇ〜。日本の月、very Fantastic!』


「あーそうかい……」

こいつ、絶対判らずに言ってるよな……


日本で月が綺麗って……下手すりゃ告白だ。


『…あの日見た月も、これ位大きかった。』


「あの日?」


『あのね、私…USAで、ある男の子に助けてもらった。
危うく誘拐される所だったかもしれない。』


「大分波乱万丈な人生歩んでんな…」


『でも、ある男の子がね。石を投げつけてくれて。
私を連れ出してくれた。訊けば、その子は旅行でUSAに来てたらしいの……
優、心当たりは無い?』


「……」

ある、といえばある。


家族旅行で、アメリカに行った時。


なんだか大きな声で叫ぶ日本人らしい声が聞こえて、急いで見に行った。


したら、無理矢理連れて行かれそうな女の子が居たから頭真っ白になって、何故か石を投げた。


大分かっこ悪いやり方したなぁって、いっぱい後悔したけど……


「ある…けど、本当に僕だったのかは判らないよ。だって、僕が抜け出したのたったの五分位だし。」


『そう!それ位の時間だったの!やっぱり、優がcool boyだったのね!』

きゃっきゃっと喜ぶA。


なんか、謎が晴れたようで良かった…かも?


『あの、ね。私、優の事……』


「えっ、何?」

訊き返した矢先、肩に少しの重みが乗っかる。


見れば、やっぱりAは寝ている。


「おいおい、嘘でしょ……」

これじゃあ月見どころじゃないな……


そもそも、男に身体預けるとか無防備すぎ。


他の男にこんな事したら、簡単に襲われ─────


「あれっ?Aちゃん寝ちゃいました〜?」


「あ、はい。送らなきゃいけないので、僕は失礼します。」


「気をつけて帰ってくださいね〜!」

会長達はなんだかいい雰囲気だったので、挨拶はせずに帰る事にした。


「確か、ボディーガードがいるって言ってたよな……」

携帯、マナー的には最低だけど……


ごめんっ、できるだけ見ないようにするから!

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シディア - 続き待ってます。更新頑張ってください。 (2021年10月27日 0時) (レス) @page28 id: 939d5c7779 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白米 | 作者ホームページ:http://http://uranai.nosv.org/u.php/hp/13ec41960d1/  
作成日時:2021年4月1日 22時

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