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Five ページ6

『優!ここ、教えて?』


『優!今日のlunchはサンドウィッチなのね!』


『優!次の移動教室、一緒に行かない?』


━━━━━━━━━━━━━━━

「Aちゃん、石上くんになんでそんなに懐いてるんですか?
日本語を教えて貰ってるだけにしては……」


『優はcool boyによく似てるんです……
だから、イケナイのは判ってるけど…ついついベタベタくっついちゃう……』

浮気はとてもいけない事…はぁ、自分が嫌になる……


「以前から度々出てくるそのクールボーイという単語は一体なんですか?」


『私が幼い頃、助けてくれた人……優によく似ていたから、ちょっとだけ希望を持ったんだけど…
私がcool boyに出逢ったの、USAね……』


「助けてくれた、とは?」


『私が九歳の時……』

━━━━━━━━━━━━━━━

『No,I lost my way……』

ある日、私は道に迷っていた。


その時はまだボディーガードもつけられてなかったから、本当にひとりぼっち。


「oh……Did you lose your way?」

そんな私に、お兄さんが話しかけてくれた。


『Yes, yes.Where is my house?』


「I will tell you carelessly.Come over here.」

言われるままついて行くと、狭い路地に出た。


ほんとうにここは私の家に向かう道?


段々怖くなってきて、私は訊いた。


『Is this road really going to my house?』


「Yes. You can't tell a lie.」

どうしてもその言葉が嘘にしか思えなくて、私は逃げる事にした。


でもどうしよう。無理矢理誘拐とかされたら……


『一体、どうしよう……』


「How now?」

良かった、日本語は知らないみたいだ。


なら……


『すぅ……誰かぁっ!!!助けてぇ!!!!!お願いっ!!!!!』

今までで一番大きな声を出して、私は助けを求めた。


でも誰も助けてくれる事はなくて、私は遂に追い詰められた。


嗚呼どうしよう。こんな事なら今日は家にこもってるんだった。


本当に困った。このままじゃ私、食べられてしまう──────


「今僕の事呼んだの君?」

突然石がお兄さんの頭に投げつけられ、腕を引かれて連れ出される。


『Who?』


「日本人だろ、日本語で喋った方が気づかれにくいぞ。」


『あのっ、君の、名前……聞かせて欲しい……』


「ごめん。僕急いでるから。家族の所抜け出して君の所に来たから……
あはは、また会った時に教える。」


『oh……very cool.』

だから、彼はcool boy.

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シディア - 続き待ってます。更新頑張ってください。 (2021年10月27日 0時) (レス) @page28 id: 939d5c7779 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白米 | 作者ホームページ:http://http://uranai.nosv.org/u.php/hp/13ec41960d1/  
作成日時:2021年4月1日 22時

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