Fiveteen ページ16
『優〜っ、朝教室に居ないからびっくりしたわ!遅刻なんてもうしないでね?』
「あぁ、おはよ。昨日は明け方までゲームしてたから……はは、ごめんごめん。」
『あのね優、最近日本ではタピオカ?が流行ってるらしいわね!』
「もうとっくにブーム去ったけど……?」
『まぁっ、私のセンサーはちょっとニブいみたいね……』
そんな会話をしながら私達は生徒会へ。
最近予算が厳しいとか、紅茶が切れたから新しいのを買わなきゃとか、そんな雑談。
別にいつもと変わらない、普通の日……なのだけど。
「双六を作りました!皆でやりましょう!!」
千花先輩のこんな一言で事態は始まった。
「へぇ、自作ですか。」
「TG部の皆で作ったんですよ!カードを列にして並べ、それをマスに見立てて双六するんです!
これなら仕舞う場所も少なくて済みますしね!」
「中々面白い発想だと思います。」
『楽しそうですね!』
双六……私はやった事ないな、是非やってみたい!
「でも…ただ遊ぶだけじゃ面白くないですよね。
────ここはひとつ、賭けをしませんか?」
「しません」
「しない」
「えーっ!!」
「というよりそもそもやりません。」
「同意見だ。藤原書記の作ったゲームとか絶対マトモじゃない」
「大丈夫ですから!部のみんなで知恵を出し合って作ったゲームですから!」
「まぁまぁ。ゲームを作るのってそう簡単な事じゃ無いんです。せっかく作ったのに誰も遊んでくれないってのは結構悲しいものですよ。」
『なんだか、玩具会社の息子が言うと……』
「重みがあるというかなんというか……」
流石秀知院、こういう家柄に特徴がある人が多いのね……
『まーまー、皆で遊んで楽しんで仲を深めるってのも、一緒にいるからこそ出来る楽しいイベントなんです。
せっかく皆この生徒会室に揃ってるんですから、やってみましょうよ。
顔が見える人と遊ぶのって、案外安心するものですよ。』
「これまた、ネットワークサービス運営会社の娘が言うと……」
ふふふ、重みがあるでしょ。
「君達ホントはいい人だったんだね……ごめんね正論で殴るDV男とか傷口に正論を塗り込む魔性の女とか思ってて……」
『そんな事思ってたんですか……』
「でも殴りやすいボディしてるのが悪いんですよ。」
うんうん。
「……じゃあ一回だけですよ。」
「やったぁ!」
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シディア - 続き待ってます。更新頑張ってください。 (2021年10月27日 0時) (レス) @page28 id: 939d5c7779 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白米 | 作者ホームページ:http://http://uranai.nosv.org/u.php/hp/13ec41960d1/
作成日時:2021年4月1日 22時