秀知院の学者様は結婚したいver.2【石上優】【かぐや様は告らせたい】 (ページ9)

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石上優は告りたい① ページ9

『あ、A先ぱ…』

｢おやっ、転んでしまったのか？これは大変……すまないね、今は消毒液しか持っていないんだ…
保健室ならバンドエードあるから、取ってくるよ！｣

｢A様……(きゅん)｣

A先輩、やっぱり女子人気高いなー。やっぱあの紳士的な態度かな。

顔いいから男子にもモテるし、細かい気遣いも出来るから女子にもモテる。

正に才色兼備、こんな人を好きになってしまった僕はおかしいのだろうか。

でも生徒会以外ではあんまり喋らないし役職上生徒会にはいない事が多いからA先輩不足……

『はぁ……』

｢あら、石上編しゅ……んんっ石上会計、どうかしましたの？｣

『えっ？あぁ、ナマモノ先輩……』

｢なまもの？｣

｢なまものは生ける者。生きとし生ける者皆ナマモノですわ。それはそうと石上会計、一体何を見てましたの？｣

『いや、その……』

｢あぁ、霧神A先輩を見てましたの？A先輩は皆の憧れですものね？｣

『いや、まぁ……はい。そういう部分もあるんですけど……』

｢……！まさか、石上会計って……｣

あ、勘づかれたか……？

｢A先輩の事好きなの！？｣

『大きな声で言わないでくださいよ…？こんな事がクラスメイトに知れたら僕殺されるんで……』

｢きゃーっ！目出度いわよかれん！｣

｢これはこれは…！｣

『大きな声出すなって言ったの聞こえませんでしたか？』

｢私てっきり、石上会計は子安先輩だと思って……｣

『つばめ先輩もすげぇ可愛いんですけど、僕はA先輩の方がタイプです』

｢でも、A先輩って倍率かなり高いと思いますわ……｣

『ええ、知ってます。だからこれ以上A先輩に惚れる人が増える前にさっさと告ろうかと。
時間もない事ですし……』

｢時間が無い…？次の予定か何かがあるの？｣

そっか、皆まだ知らないんだっけ……他人の噂を勝手に広めるのは趣味じゃないしな……

『忘れてください。』

｢まぁ、告白するのなら私達応援してますわ！
なんなら部長にかけあってA先輩の石上会計へのイメージアップも手助けしますし！｣

『そんな裏まで手は回したくないです……まぁ、三年の最終面談時期までには告りたいっすね』

期限は十二月上旬……今は十月下旬だから、後二ヶ月もない。

今からは本気でアピールしないと。