男と女のABC�� ページ38
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『あーっと…出来るだけ薄味にしたんだけど、お気に召したかな？』
｢……めちゃめちゃ美味しいです。A先輩、料理も出来るんですね｣
やだ、そんな褒められたら照れちゃうじゃないか……
『私、もう入ったから…優少年、お風呂入って来なよ！ゲストルームのベッドとか、整えとくし……』
まぁそんなつもり無いけど……
だって今日は一緒に寝たいんだもん！
｢あ、ありがとうございます｣
純粋に嬉しい目をしてる！あっダメだ、優少年その気無い！
やっぱり私から誘うしかないかな……
そういう雰囲気にする為にベッドの横にそういう雑誌置いとくべき？いやいや中学生か！
普通に『やりたいからしよ』って言うべきかな？いやド変態認定されるって！
違うのに！私はあくまで優少年に奪って欲しいのに！
断じて私から優少年の初めてを奪うなんて事は出来ない！
でも絶対このままじゃ今日は出来ないし……そもそも優少年がおかしくない！？
私お風呂上がりだぞ！？濡れ髪だぞ！？いつも縛ってる髪も下ろしてるんだぞ！！
ちょっと頬も火照ってるはずだ、これでドキドキしないのはおかしくないか！？
紳士が過ぎるぞ優少年！！
とりあえず、ベッドだけは整えておかなきゃ……！
｢あの、A先輩…？そんな慌てなくて良いんですよ……？｣
上がってきちゃった！！
あぁ、少し赤らんだ頬と濡れ髪がベストマッチ……
『ゆ、優少年！その…えと、あの……げ、ゲストルーム…！今日、取れないみたいでね……？
良かったら……一緒に、寝ないか？』
｢……？僕、ソファーとかで良いですけど｣
『い、いやいや！来客をそんな所に寝かせる訳には…！！』
一緒に寝ないと色々と始まらないだろ！
『本当に！気は遣わなくて良いから！！』
｢こっちのセリフですって…あの、本当に大丈夫ですよ……違うベッドで寝ないと、僕……
A先輩の事を、襲っちゃうので｣
『……え』
｢先輩、押し倒されただけで泣いてたのに…セッ クスなんてしたら壊れちゃいますよ｣
壊れても、良いんだけどな。
優少年が私を愛してくれるなら、壊れたっておかしくなったって構わないのに。
『っ……それでも！私は……優少年と、一緒に寝たい』
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作者名：白米 | 作者ホームページ：http://http://uranai.nosv.org/u.php/hp/13ec41960d1/
作成日時：2021年3月15日 16時
