秀知院の学者様は結婚したいver.2【石上優】【かぐや様は告らせたい】 (ページ25)

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マスメディア部は取材したいページ25

｢｢A先輩！｣｣

『……おや、マスメディア部の。』

｢覚えてもらえて光栄ですわ！取材よろしくって？｣

『あぁ、大歓迎だ。』

｢火矢にかぐや様を推薦したり、開幕宣言をつばめ先輩に任せたりと人事関係で活躍しておられますが…
A先輩自身は表に立たれたりしないのですか？｣

ずいっとボイスレコーダーを差し出される。

『表に立つ…か。いつも私は広報として学園の顔になっているからね。
秀知院は私だけじゃなく、色々な人……個性と個性のぶつかり合いで出来た学園だと、皆に伝えたい。
この奉心祭は、生徒会執行部だけじゃない、生徒達が一丸となって作り上げたイベントだと知って欲しい。』

その為なら、私はどんな努力も惜しまないよ。と付け加える。

｢で、では次の質問です！
A先輩が部長を務めてらっしゃるなんでも研究部ですが、今回の出し物には何か意味が？｣

『あぁ、"The secret of science is the taste of nectar～科学の秘密は蜜の味展～"についてかい？
この出し物は、部員が各々研究した分野についての実験結果や研究論文展だよ。
うちの部には将来的に科学や研究の道を志す者も多い。
この出し物で、少しでも多くの人が部員の研究に興味を持ってくれれば、という思いが込められてるよ。』

｢成程……部員の将来の事についても考えてらっしゃるんですね！｣

『いやぁ～はは、建前程度だけどね。』

｢最後の質問です！これは普通に私達の単純な興味なんですが……
最近になってA先輩は進路を大幅に変更したという噂が流れています。

その裏には何かあると踏んでいる生徒も多数……誰かの思惑だとか、恋人が出来たとか……
その噂の真相をお教え頂きたいです！｣

……困ったな。そんな噂がもう流れているのか。

早めに鎮圧しておかないと、優少年と私のラブラブ生活(！？)に邪魔が入る事になってしまう……

『……進路を変更したのは本当だよ。でも、困ったな。そんな噂が流れてるのかい？ふふ、

冗談も大概にしてくれ。
私は私の意思で決めた、と雫少女に報告しておいてくれよ。私は人の意見に流されない。
人の意見を参考にする事はあっても、他人の指示をそのまま鵜呑みにする事なんて滅多に無いよ。
それこそ、白銀会長でもね。』

そう、"滅多に"無いのだ。絶対にないとは言ってないんだから、嘘はついてない。

あぁ、ズルいな私。