生徒会は試したい ページ24
｢え〜！なんでですか？｣
『A先輩がアホみたいな行動するとか見たくも想像したくもない！』
｢アホみたいなとは失礼な！｣
｢わ、私はいいと思います！｣
なんでだよ！！
｢ほらほら、ミコちゃんも言ってる事ですから〜……ほらっ！｣
｢…あっ、優くん！ねぇねぇ、優くんはかき氷何味派？私はね〜、そもそもかき氷苦手だよ！｣
『ほらぁぁぁ見た事ですか！！やっぱり馬鹿になった！アホになった！』
見たくない！！こんなA先輩はA先輩じゃない！！
｢残るは会長の純金飾緒ですけど……｣
｢あぁ、これか？霧神先輩、どうです？｣
｢なんか、働きたくなってきたからつばめ少女のとこ行ってくる〜！｣
『ダメですぅぅぅ会長と同じ量の仕事なんてしたらA先輩が壊れちゃいますぅぅぅ！！』
一生懸命引き止める。
｢やはり一週間耐え凌ぐしかないか……｣
｢A先輩は一番白衣が似合ってますしね〜｣
はぁ、と皆で大きく溜息をついた時。
｢部長〜！これ、要りますか？クリーニングに出してると聞いたので！｣
｢！君は…なんでも研究部の生徒か。手に持ってるそれはまさか……白衣か！？白衣なのか！？
感謝する！これで霧神先輩が元に戻るな！｣
ぱさっとA先輩に白衣をかけてあげる。
うん、やっぱり似合ってる。
｢っんー…あら、私、何か……皆に多大なるご迷惑をかけたような気が……
優少年、なんか君に被害がいったような気がする。何が何だか判らないけど、なんかごめんな！｣
『……あ……元に、戻ってる……A先輩が、元に……戻ってるぅぅぅ！！！』
良かった、A先輩が帰ってきた！
『もっと白衣のストックを増やしておいてください！もうこんなのはごめんです！』
…でも待てよ。
メイド服を着せたら、一体A先輩はどうなるんだ？
｢ゆ、優様…｣とか｢ご主人様……｣
とか言ってくれんの！？そうなの！？
……コスプレはアリだな。
『A先輩、今度メイド服着てください。』
誰にも聞こえないように囁く。
｢……？優少年がそれがいいなら、喜んで！｣
『…やっぱり世間を疑う事を覚えた方がいいですね、A先輩は。』
｢？？？｣
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作者名：白米 | 作者ホームページ：http://http://uranai.nosv.org/u.php/hp/13ec41960d1/
作成日時：2021年3月15日 16時
