学者様は決定したい ページ20
『───────では、今から学級会を始めます。
今回の議題は、先に待つ奉心祭の実行委員を決める事です。
なお、私は生徒会広報役員という立場なので自動的に実行委員になります。
ですから、うちのクラスだけ特例で実行委員は二人という事になります。』
そこまで言い切った後、本題の立候補者を募集する。
｢はいはーい！私やりたーい！｣
手を挙げたのは、やはりつばめ少女だった。
『…他に、立候補者は居ませんか？
……うちのクラスの文実は、子安つばめさんと私、霧神Aに決定しました！』
しかし、時間が余ったな……
｢出し物とか、決めとく？｣
『あぁ、そうしようか。』
｢じゃあ、何か案ある人ー！｣
出てきた案は、カフェやお化け屋敷など、ごくごく普通の物だった。
『んー…何か、うちのクラスだけのオリジナリティーが欲しいな。
他のクラスとは被らない方がいいだろうから。』
｢じゃあ……あっ、やりそうで皆やらないもの！縁日の再現とかどうかな？
ほら、射的とか輪投げとか！｣
試しに多数決をとってみると、ほとんど全員つばめ少女の案に賛成だった。
『なら、うちのクラスの出し物は縁日再現に決定、と。なら次は誰がどこの担当をするのか決めて……』
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『やぁ、皆。』
｢A先輩！｣
目を輝かせてこちらに小走りで駆け寄ってくる優少年。
可愛いがすぎるっ……
｢今年の文実はどうでした？｣
『すまないね、今年も人手が足りんのだ。何人か生徒会からヘルプをお願い出来るかな？』
｢ええ、判りました。石上行けるか？｣
｢ええー、文実って超めんどくさいじゃないですか……｣
｢確か広報役員は強制的に文実になるんでしたっけ。｣
『あぁ。私は副委員長だよ。委員長はつばめ少女だ。』
｢行きます。｣
即決なんだね……可愛い……！
今日も未来の旦那様が尊い……
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作者名：白米 | 作者ホームページ：http://http://uranai.nosv.org/u.php/hp/13ec41960d1/
作成日時：2021年3月15日 16時
