秀知院の学者様は結婚したいver.2【石上優】【かぐや様は告らせたい】 (ページ11)

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学者様は泊まりたい② ページ11

｢ちょっと会長に電話しちゃいません？｣

｢良いんじゃないですぅ？｣

優少年の好きな人、一体誰なんだろ……

つばめ少女かな。応援団でも一緒だったらしいし、何よりあの子目立つし可愛いし……

あっ、かぐや少女かもしれない。

かぐや少女は会長の事が気になってるみたいだから無謀な恋だけれど……

それとも千花少女？あるかも……千花少女はスタイルも良いし可愛いし……何より明るい。

もしやミコ少女！？あわわ、一番確率高いんじゃないか！？

犬猿の仲ってやつだし、相性極悪からどんどん距離が縮まって、私の知らない所で二人は……

あぁああっ！！考えたくないっ！！

｢知ってるんだから！お兄ぃが好きな人…最近LINEでやり取りするようになったあの人でしょ！｣

『誰だい！？』

｢霧神先輩まで！｣

｢それは―――ハーサカっていう人です！お兄ぃはハーサカって人に恋してます！｣

ちらっとハーサカ少年の方を見る。少年は照れくさそうにスマホを取り出した。

｢ちょっ、ちょっと洗面所借りますね……｣

『空き部屋使わせてもらうよ……優少年と、通話してくる……』

急いで用意してもらった空き部屋に駆け込んで、優少年に通話を繋ぐ。

『ももももしもしっ、優少年！？』

《どうしたんです、こんな夜更けに。もう日付回ってますよ。》

『めっ、迷惑だったかな。』

《いやゲームしてたんで大丈夫ですけど。今日って四宮先輩とお泊まり会じゃなかったですっけ？》

『そそそっ、そうなんだけどね！？あのっ、優少年はLGBTに偏見とか無いかな』

《ありませんが》

『あのねっ！？かかかっ、会長が、ハーサカ少年と…！会長は同性愛者らしくてね！？』

《ちょっと待ってくださいよ、状況が理解できないんですけど……
それにこの前会長｢四宮みたいな“女”が好み｣っつってましたよ。ちょっと誤解あるんじゃないすか？》

『そそそっ、そうなのかなぁ…？』

《用それだけなら切りますよ？今ちょっと僕のチームピンチなんで》

『あぁ、夜分遅くにすまなかったね』

……やっぱり誤解だったのかもしれない。

うん、世の中にはハーサカっていう人いっぱい居るのかもしれないし！

今度かぐや少女に訊いてみよう！

空き部屋を出た私は、かぐや少女の部屋へと向かった。