“元”不登校様は告らせたい【不登校ネタ】 (ページ9)

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五十五話ページ9

『なぁ、天羽。ここの予算なんだけど……』

｢私別の用事あるから。伊井野と相談して適当に決めといて｣

～

『天羽、次移動教室だけど……』

｢一人で行くからいいわ。伊井野と行ってきたら？｣

～

『天羽、こっちのプリント先に貼るんだぞ？』

｢……あ、そう。別に、構わないわ｣

～

何故だ。何故、天羽に避けられている……！？何か気に障るような事した！？怒らせた！？

どうしようどうしようどうしよう……！！

これじゃ、告白どころか普通に友人関係を保つ事すら難しくなってくる……

『ぁぁぁあああ……』

｢！！何よ、石上……気味が悪いわね……｣

ほとんどお前の所為だよ！！とは言えず。

『別に…天羽、ここ間違ってる。これ割合求めないといけないから……』

｢わっ、判ってるわ！！私っ、ここ終わったから図書室で勉強してくる！｣

｢おっ、おう……｣

｢頑張って下さい…？｣

『……あぁぁぁ……僕の何がいけなかったんだろう……』

｢石上くん、悩み事ですか？｣

紅茶を僕の前に置いて、四宮先輩が対面に座る。

『ええ、まぁ……最近、天羽に避けられてる気がするんです……
何か怒らせるような事しましたっけ……』

｢心当たりは無いんですか？｣

『……無い、ですね……いやこれで僕の言動に怒ってたとかだと最低なんですが……
一応女の子相手なので、言葉遣いには細心の注意を払ってる筈なんですけど……』

｢ねぇ私も女なんだけど？全く石上に気を遣われている覚えがないんだけど。｣

『伊井野は女として見れない……って言うのは流石に可哀想か……現状恋愛対象としては不相応……
ってのも違うし……
ごめん、伊井野は傍から見れば魅力的だと思うんだけど、僕の嗜好にはマジのガチでそぐわない』

｢今日だけは許すけど次からは普通に殴るからね？｣

｢結局、天羽庶務は一体何に怒ってるんだ？｣

｢う～……わかんないですね……
本人に直接訊くのがいいんでしょうけど、流石に出来ませんし……｣

｢石上くんにそんな勇気あると思えませんし……｣

『待って下さいそれはちょっと傷つきます』