“元”不登校様は告らせたい【不登校ネタ】 (ページ8)

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五十四話ページ8

『え……僕と伊井野で文実のヘルプですか……』

｢あぁ。仕事は多いが、例年人手が足りんのでな｣

『なんだか大変そうですね……』

｢嫌でしたら構いませんよ。ただ、天羽さんにもヘルプを頼んでいますけど｣

『行きます』

そんなこんながあって、翌日──────────

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｢ウェーイ！！｣

｢それじゃあ皆、アゲていくよ～！！｣

｢ウエェェイ！！｣

『……一体何なの、このテンションは……精神的に疲れるわね……』

しかも私だけ石上達と席が離れてる……最悪よ。

︎︎(『……なんなの、もう……』)

｢天羽さん…だっけ？私、子安つばめ！実行委員長やってるの。気軽に話しかけてね！｣

『あぁ、はい……わかりました、委員長……』

絶対関わらない方がいいやつだ……

こんな明るい人と一緒にいたら、どうなるかわかったものじゃない……

はぁ……折角石上と一緒に仕事出来ると思ったのに、これじゃここに来た意味が無い……

｢ちょっと、天羽。そこ邪魔。もうちょっと右行ってよ｣

『…ぁ、ごめんなさい……』

｢別に謝らなくてもいいけどさ｣

｢それでは文化祭会議の方始めます！まず前回お願いしてた文化祭のスローガン案を持ってきた人はいますか？｣

子安つばめ委員長を中心に、順調(？)に進む定例会議。

正直興味は無いので、適当に相槌を打って必要なメモだけしていく。

要は本番にてきぱきと動けばいいのだ。行動パターンやトラブル対処の台本があるなら簡単だ。

︎︎(｢……へぇ……｣)

︎︎(『何。何か興味深い事でも?』)

︎︎(｢天羽って、石上みたいなのがタイプなんだ。｣)

『なっ！？』

｢Aちゃん、どうかした？｣

『いえ、なんでも。続けてください』

︎︎(『……なんでそう思ったの』)

︎︎(｢だってずっと石上の方見てるし。で?付き合ってんの?｣)

︎︎(『……嫌ね、そんな訳無いでしょ。振られたらと思うと怖気がするわ』)

︎︎(小｢天羽がそんな弱気なんて珍しい。気が向いたら手助けするよ｣)

︎︎(『……あ、そう。期待してるわ』)

協力者、二人目確保。