“元”不登校様は告らせたい【不登校ネタ】 (ページ38)

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八十九話ページ38

｢もうそろそろ一時だし、終わりにするにゃん？明日早いにゃんし｣

『そうわんね。優もおねむだからもうそろそろ切り上げた方が良いかもしれないわん』

優は私の肩の上に頭を置いておねむだ。

ちなみに私はさっき罰ゲームで語尾にわんをつける事になってしまった。なんとも恥ずかしい。

｢意外だったわ、Theお嬢様の天羽がここまで起きてるなんて｣

『不登校の時は昼夜逆転してる事も少なくなかったからね。オール位わけないわよ……わん』

｢ほら石上、一旦起きろよ。愛しい愛しい彼女と一緒に寝たいのは分かるがここには風紀委員が居るんだぞー｣

｢研修旅行であろう事か同衾だなんて言語道断、即取り締まるからね……にゃん｣

もう少し一緒に居ても良かったのだけれど……

｢んー……？母さ……｣

｢誰が母さんじゃボケェ｣

ペシっと優の頬が叩かれる。

｢てか石上未だに母親に起こして貰ってんの？ウケる｣

正確に言うと優はお母様に起こしてもらってはいない。

アラームに起こして貰っているが、いつも止めてしまいお母様が部屋に来て無理矢理起こすか、どうにもならない時は私に電話を繋いで私が起こしてあげている。

｢小野寺……そういえば俺研修旅行で……今何時、朝？｣

『一時よおバカさん。貴方のベッドは私の肩じゃなくてあっち。ちょっと貴方たち、優の事運んでくれない？元サッカー部員の男子高校生は私には重すぎるわ』

｢そういやこいつ部で一番速かったんだっけ｣

｢俺は噂で聞いた事あるぞ、サッカー部の俊足ボールファッカー。あのボールファッカー四条帝と同レベルとか｣

何その変なあだ名……

『あんたも大変わんね、俊足ボールファッカーとか変なあだ名つけられて』

というか四条帝はそんな呑気にサッカーなんてやってる暇あるのかしら？四宮と四条の抗争は時期に始まる、いずれは己の命すら危ういというのに……

四宮はやると言ったらやる人らの集まりだからね、怖いわ。

｢意外と石上ってスペック高かったんだね。顔もまぁまぁだし運動も出来るみたいだし｣

｢その上地頭もそれなり……まあ天羽さんが堕ちちゃうのも仕方ないよね〜｣

『大仏、黙りなさい。あと小野寺。あんたに優はあげないわよ』

｢誰も狙わないってば。あくまでスペックの話だから。てかこいつ、性格に難あるから恋愛対象以前の問題だし｣

それはそれで可哀想ね……