“元”不登校様は告らせたい【不登校ネタ】 (ページ37)

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八十八話ページ37

『喜びなさい男子共。私たちが遊びに来てあげたわ』

｢｢｢ウェーーーーーイ！！！！｣｣｣

｢うるさっ｣

優がうざったそうに耳を塞ぐ。この中でマシな知性を持ってるのは優だけみたいね。

｢最初なにするー？UNOやるか！｣

｢研修旅行の夜と言えば王様ゲームでしょ。クジ作ってきたしー｣

｢僕は王様ゲームパス。今日朝早い集合だったから眠いんだ。明日も早いし、これ以上起きてたら起きれる自信が無いからな。僕は低血圧だし、朝は不機嫌で君らに迷惑をかける事になる｣

えーっ、優は寝るの！？

『やだやだやだやだ、優も一緒に遊びましょうよ！私、優と遊ぶ為だけにここに来たのに！優がこのまま寝るなんてぜーったいやだやだやだ！！優と遊べないならここの班に一体どんなメリットがあると言うの！？』

｢今のはクリティカルヒット来たな｣

｢俺たちになんの恨みが？｣

既に眠そうな優の肩をぐわんぐわん振る。

｢わ……分かった、やるから……ぐわんぐわんするのやめてくれ、吐く……｣

｢わああああ天羽やめて！？石上が吐くから！！｣

本当にやってくれるのね？

なら良いわ……

『｢｢｢｢｢｢｢王様だ〜れだ！｣｣｣｣｣｣｣』

『私だわ』

一体どんな命令を下してやろうかしら。

『さあ、跪きなさい愚民ども……どんな命令が良いかしら……』

｢天羽が王様ってすげぇ雰囲気出るな……｣

｢悪くないかも……｣

｢マズイ石上がMに目覚め始めた。早く命令してくれ天羽｣

どうしようかしら。そうね……最初は軽めので行くかしら。

『四番。貴方このゲームが終わるまで猫口調ね。ほら名乗り出なさい』

｢……私だ｣

あら、伊井野だったの。

『次よ、王様だ〜れだ』

私の番号は……四番。

｢わ、私にゃん！｣

伊井野……指された次に王様……

仕返しを組んできそうね。

｢……最初の方だもんね、軽めでいくにゃん。
じゃあ……四番。このゲームが終わるまで六番の膝の上で大人しくプレイしてる事ね……にゃん｣

膝っ……！？

『よ……四番は私よ。六番誰？』

｢……僕だ｣

ああ良かった、優なら逆にご褒美だわ。

｢なんだよー、結局イチャイチャ見せつけられるだけかよ〜｣

｢あわよくば天羽さんと別の男にと思ってたのに……にゃん、裏目に出たにゃん｣