八十四話 ページ33
『あとは入浴ね、その……優が良ければ、えと……混浴？とか……』
｢……Aって実は変態？｣
『ちっ、違うわぁ！やっぱりこの現代、男女の垣根を超えるっていうのは大切だと思いますの！
ほら、確かどこかの大学からそんな研究結果が出ていません事？』
｢A、口調が丁寧になってるぞ。余裕持て余裕。
……まぁ、確かにAの言い分も分かるけど……流石に伊井野や教師がうるさそうだからナシ｣
そうなの、残念……
あわよくば石上の腹筋辺りを見た……いえ、そんな変態的な思考など私は持ってないけれどね！？
｢おっ、二人とも捗ってるか？｣
｢あっ、会長〜！聞いてくださいよ、二人とも私に知らせず研修旅行とか計画してるんですよ！｣
｢ええ、そうでしたね｣
｢えっ……かぐやさん知ってたんですか？｣
｢ええまぁ。天羽さんからお聞きしましたよ｣
……まぁ、優先順位的には副会長の方が上だったし……
断じて、断じて忘れてたとかでは……無い、筈……よね、優？
｢先輩方聞いてくださいよ。Aってば、意外と変態みたいな所あるんですよ｣
『ばっ……優、今はその話いいでしょう！私は案の一つとして声に出しただけで、本気になんてしてないわ！』
｢……A、スマホの検索履歴は？｣
おずおずと優にスマホを差し出す。
観察力に優れた優に嘘をついても無駄だわ……
｢……茨城 恋人 名所
茨城 観光地 カップル
茨城 縁結び カップル……うげぇ、甘ったるい文面！｣
『もういやぁ、公開処刑だわぁ！！優ったら酷い！！』
めちゃめちゃ楽しみなんだから仕方無いじゃない！！
｢あらら、Aちゃんすっかり恋する乙女ですねぇ〜｣
｢初期の頃の刺々しい雰囲気よりはマシですかね｣
あの頃は本当に黒歴史だわぁ……
でもまだ大丈夫、優が画面をスクロールしない限り本当にヤバいのは出てこないから！
｢手繋ぎ 女性側から誘うには｣、｢男女のABC 高校生｣、｢男性を 誘う 方法｣etc……
まだ大丈夫！！
そうよ、優もそこまで見ない筈。スクロールはしないでよね、優。
｢……ん、Aまだ何か調べ……て……｣
カッと目を見開いて驚いたようにこっちを見る優。
……やめて、そんな目で見ないで……
｢……へぇええええ？天下の天羽家のご令嬢でも、こんな事で悩むんだぁ？
へぇえええふぅうぅぅん。言ってくれればいつでもしてあげるのにぃぃ｣
これがいやだったのよっ！！！
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竜の落し子 - うがあああああ続きが見たぁあああああい😢 (2022年2月20日 22時) (
レス) @page33 id: 1eb9639434 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白米 | 作者ホームページ：http://http://uranai.nosv.org/u.php/hp/13ec41960d1/
作成日時：2021年3月12日 16時
