“元”不登校様は告らせたい【不登校ネタ】 (ページ28)

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七十九話ページ28

『……優は、一人で…その、オナ…ニーを…した事あるの？』

｢おにゃっ……！？！？と、突然何を訊くんだお前……！！｣

『だって言ってたもの！東雲が、｢所詮男は下半身で動く生き物なのです｣って！
優がそんな人じゃないのは判ってる！でも、私達…そういう事、してないじゃない？だから、心配で……』

｢東雲ってアレだろ、うちのクラスの女子……仲良いの？｣

あっ、話逸らした……

『実を言っちゃうとね、あの子私の側近だから……でもね、あの子は嘘つかないの！
東雲が私に隠し事した事なんて今の今まで一度もない！だから、その……』

｢東雲の言葉を信じて、僕に真相を確かめに来たと。｣

『そうなの……本当はどうなの！？優は一人でしてるの！？』

｢デカい声で言うなよバカ……！してる訳無いだろ。東雲はなんて事Aに教えるんだ……｣

『してないの！？』

｢何故驚く！｣

……そういう目で見られないのって、嬉しい……事じゃ、ないわよね……

ちょっと、物悲しくも……って、何思ってるの私！

私は天下の天羽家の人間、男に屈服するなんてあってはならないのに……

あってはならないのに！

｢や、まぁ……そういう欲が、ない訳でも……いや！無い！僕は無い！もうこれでいい！
僕とAはずっと健全でいよう！｣

追いやられてこっちをじっとり見られるの、嫌いじゃない……(こちら三十九話参照)

『それならいいわ。優が健全で純粋な子だって判ったから、今日はいい日だわ。』

｢まぁ、純粋な子ではないだろうけど……｣

『何言ってるの、貴方は純粋な子よ。』

ソファーに座ってるのをいい事に、優の唇にキスを落とす。

｢っ……！！｣

『だって、キスだけでこんなに真っ赤になってしまうんだもの。
どの口が自分は純粋じゃないって言ってるのかしら。』

｢今のは、Aにされたから…だよ。｣

今度は私が赤くなる番だった。

『ふふ、優好きよ。』

｢……僕も。｣

そうして、私達はイチャイチャムーヴに突入…しようとしたのだけど。

『…由空。何を見てるのかしら。』

｢ばっ、バレてたの！？……貴方達、遂に付き合ったのね……
まぁ、登校始めてからおば様は石上の事目で追ってたし石上は中学以前からホの字だったみたいだから当たり前かも｣

『うるさいわね不調法者。邪魔よ、さっさと去りなさい。』