“元”不登校様は告らせたい【不登校ネタ】 (ページ25)

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七十一話ページ25

『優ー』

｢ん、今集中してるから後で……｣

『……そう……』

なんで？最近、優が冷たい気がする……

私に愛想尽かしちゃったのかしら？

どうしましょ、そうよね。美人は三日で飽きるって謂うもの……

でも！たった三週間で飽きるなんて、流石に薄情だわ！

『ねぇ、優。聞いて頂戴』

｢何？｣

『優は、私の事…好き、なのよね』

｢何急に……｣

『文句言わずに答えて！』

｢……好き、だけど｣

っ……好きなんてパワーワードを赤面もせずに言うなんて！

やっぱり、私は女としての魅力が足りなかったのかしら……

もっと優に気に入って貰えるような努力を……

……いいえ、違うわ天羽A。

そんなのは私のやり方じゃない。私は…私なら───────

努力するんじゃない。

優が私に惚れ直すような関係を作ればいいんだわ！

『私達の間で条約を結びましょう。
まず、一つ目。私がお洒落してたら絶対気づいて、さり気なくでもいいから褒める事』

｢そんな事、わざわざ言われなくても判ってる｣

『二つ目。この私、天羽Aの恋人であるという自覚を持つ事。
そこらの愚民にペコペコするような男は私に釣り合わないわ』

｢愚民て……｣

『三つ目。私を特別扱いする事。私は優と一緒にいる時、世界で一番のお姫様なんだから。
お姫様はわがまま言っても許されるのよ、可愛いからね』

｢はいはい……｣

なんか面倒くさそうね……

『四つ目、浮気は絶対しない事。したら八つ裂きにして東京湾に沈めるから』

｢何それ怖い｣

まぁ、私より魅力的な女なんていないし、この条約は無視してもいいかもね。

『最後の、五つ目…だけど、やっぱいいわ。この四つよ』

｢は？いやいや、そこまで言ったなら言えよ。僕に出来る事だったら何でもしてやるから｣

『出来る出来ないじゃなくて、恥ずかしいの……言ったら、笑われちゃうわ、きっと』

｢どんなんでも笑わないから、言ってみ｣

『………一生、私を大切にする事。
どんな私でも可愛いって言って、ちゃんと自分は私の恋人だって自覚して、私をお姫様扱いして、ずっと一途で…
そんな優で居てくれたら、私は何も望まないわ』

｢めちゃめちゃ望んでるし。
浮気しないとか、当たり前だろ？Aは僕の…僕だけの、宇宙で一番のお姫様なんだから｣

『～っ！優、好き！』

｢はいはい｣