“元”不登校様は告らせたい【不登校ネタ】 (ページ19)

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六十五話ページ19

｢あ、A。おはよう｣

『おはよう、優。突然だけど……私、明日は休むわ。』

｢えっ？なんで？また呼び出されちゃったの？｣

『……あの、ね。優。私……お父様に、優と…別れろって、言われちゃった……』

｢……なんで。理由を。訊いて、いい？｣

『いずれ社交界に身をおく私を、ただの玩具屋に嫁がせる訳にはいかないらしいわ……
ごめん……本当にめんどくさい家よね……私は、私の願いは。
あの家と縁を切って貴方と共に居たい。
ねぇ、例え世界が私の敵になっても、優は私と生きてくれる？』

｢…勿論。誰が邪魔しようと、僕はAの傍に居る｣

『ふふ、嬉しい…だからね、私は戦う事にした。お兄様に応援を頼むの』

｢この事は、生徒会には？｣

『言える訳ないわ。会長はまだしも、副会長にバレてしまったら……私は必要以上に心配される』

リスクを最小限に抑えるためにも、この話はバレてはいけない。

『心配しないでね。もう私は、不登校にはならない』

｢心配なんか、するかよ……A、好きだよ。愛してる｣

『私もよ。これが最後って訳じゃないんだから、そんなに気を張らないで頂戴』

｢判ってる｣

さて……優への言葉を本当にする為、全力を出すしかない。