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｢確かにそーだな……生徒会の先輩って皆モテるよな……そういう思考になるのも当然か。
一応断りを入れておくけど、全然そういうのじゃないから。藤原先輩は油断したら好きになりそうな所あるけど、内面見たら目覚めるから絶対。
四宮先輩も無いよ、家柄の格が違いすぎる｣
｢か、会長は？会長だったら家柄の格差も中身も……
石上が気にする所は全部クリアしてるじゃない！｣
｢会長？会長はなんか、恩人だからなー。あの時俺の精神が壊れてなかったら、普通に惚れてたと思うけど。
今更好きになるのは烏滸がましいというか。そもそも四宮先輩を恋敵にして生きていられる度胸が俺には無い｣
……良かったぁ……
石上は生徒会の先輩の事好きじゃなかった……
生徒会の先輩がカウントされないなら、石上の恋愛対象の中で私が繰り上がり一位！
今の所は石上が好きになるとしたら私以外有り得ないわよね！
｢甲斐さんこそ、周りに男なんて沢山居て……それこそ恋愛対象選り取りみどりなんじゃないの？｣
｢あら、私の良い男基準って厳しいわよ？まずは私より10cm以上背が高くて、私好みの顔で、私好みの声で……で、私の事一番に考えてくれて、私の事全肯定して勇気づけてくれて……私との事を周りに自慢する位でやっと恋愛対象の中に入るのよ。そこから付き合うってなったら更に｣
｢はいはい分かった、お前の価値観が厳しいのは分かった。夢を見るのは自由だけど、最終的に傷つくのは自分だからな｣
｢うるさいわね！誰しもに世界一の王子様は居るのよ！｣
｢ハイハイ、王子様探し頑張れー｣
……既に、目の前に居るんだけどな。
｢石上こそ生徒会の先輩を切り捨てるからには、タイプの女の子って居るんでしょうね｣
｢タイプかぁ……顔の可愛い子｣
｢最低ね｣
｢二割冗談だよ、詳しく言うと明るくて優しくてキラキラしてて、The陽キャみたいな……俺みたいなあぶれ者にも、嫌々で良いから話しかけてくれるような｣
｢あんたこそ夢見すぎよ。可愛くて優しくてって……そんなの現実に居ると思うの？漫画の読みすぎなんじゃないかしら｣
あー、交際経験0の子って攻略難しい。
｢甲斐さんこそよくそんな価値観で恋人なんて作れたよな｣
｢あの時は成績も伸び悩んでて、色々自暴自棄になってたからねー。知識さえあれば、きっと身体さえ許してた｣
｢身体って……自分を大切にしないような、そんな事……もう二度とするなよ｣
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作者名：白米 | 作者ホームページ：http://http://uranai.nosv.org/u.php/hp/13ec41960d1/
作成日時：2022年5月24日 21時
