毎日告白してくる彼【石上優】【かぐや様は告らせたい】 (ページ14)

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推しの子、面白い…… ページ14

頭脳(内)戦とは、石上さんに好感を持っている私(弁護士)とプライドの高い私(検察官)、
そして気が弱い私(裁判官)が平常運転の私(被告人)と話し合う場の事。

｢何を迷っているの。いつもみたくとっとと振りなさいよ。｣

『そ、そうだよね！私はいつも通り石上さんを振ればいいだけ……何を今更迷ってるの。』

｢何言ってるの！？石上さんを今日振っちゃったら、明日告白してくれるかどうかもわかんないんだよ！？｣

『そ、それもそうだね……次は無いかもしれないんだし……』

｢だからなんだって言うの？別にいいでしょ、私は石上さんの事をどうとも思ってないもの。｣

｢もう認めちゃいなよ、私は石上さんの事が好きなんでしょう？だからこんなに意識してるし、キュンキュンしてる。｣

｢そもそもそれが可笑しいの。なんで私はあんな奴にときめいてるって言うの？
所詮あれは吊り橋効果、明日になれば元通りになってる。｣

｢そんな事ない！石上さんはとってもかっこいいし、名前の通り優しいもん！｣

『ち、ちょっと！？』

｢…確かに石上優という男はデジタル系の実力も圧倒的に優れ、観察眼もよく効き顔も上の類に入らなくも無くて。
私も若い女だし本能的に彼を求めてしまう事は認める。｣

『認めないでよ！もうっ、何言ってるの！？』

｢けれど。それが石上さんを好きだという証拠にはならない。もっと様子を見てから判断を下すべきなの。｣

『そ、そうだよ。もっと考えてから……』

｢それに、よ。石上さんは玩具メーカーの社長子息で私は洋菓子会社の社長令嬢。
親の事業に共通点が全くないでしょ。もっとうちの家に貢献できるような殿方もいるはず。
高校生の人脈なんてたかが知れてるんだから、歳を重ねればもっと素敵な人だって……｣

『そうだよ。私だっていつか、この人しかいないっ！って人が見つかるかも……』

｢何を寝ぼけた事言ってるの？石上さんより素敵な男の人なんて、この世にいない！！
家の事なんて関係ない。だって、好きな事をするのが人生じゃん。
好きな人と付き合って、好きな人と結婚して……そんな欲は貴女にはないの？
私はあるよ。石上さんと手を繋ぎたいし、キスだってしたい。それ以上の事だって……｣

『ち、ちょっと！？私が石上さんの事を好きって体で話が進んでない！？』

｢だってそうでしょ？｣

『違うし！』