196話 ページ9
｢優くんって蛇みたいだよねぇ｣
｢えっ……リアルに傷つくよ？｣
困り眉を更に寄せてうるっとこちらを見つめる優くん。あぁ〜罪……
｢違う違う、そういう意味で言ったんじゃなくて……蛇っていうか、爬虫類？｣
｢更に傷ついた……Aは本当は僕の事なんか好きじゃないんだ……僕ねちっこいし重いしネガティブだし……｣
｢だからそういう所なんだって……ほら、優くん蛇みたいにネチネチしてるし私の事キツく巻いて離さないじゃん。
とぐろを巻くみたいにぎゅうっと抱き締めて、絡めて噛み付いてどんどん溶かしてく。
エリマキトカゲみたいにすぐ逃げるし虚勢はよく張るし身長高いのに本当は精神面で小さくて可愛いし……｣
｢ちょいちょい罵倒挟んでくるの何？そんなん言うならAは小動物じゃん。｣
｢小動物？弱くてキャンキャン吠えるって事？｣
｢違うよ……ネガティブだなぁ、Aは。｣
誰に似たんだろーねー。
｢Aは小さくて可愛いよ。｣
｢優くんが大きいだけ。｣
｢ううん、本当にAは小さくて可愛い。僕が居ないと寂しくて死んじゃうだろ？
うるっとした大きな眼も可愛いし、何よりちょこちょこひよこみたいに着いてくる。
こんなに可愛い生き物はこの世に居ないよ、本当に可愛い。｣
撫で撫でと私の頭を楽しむ優くん。
｢んー……もっと……｣
｢そういう所。全く……他の男にそんな顔見せちゃダメだぞ？｣
｢判ってる……｣
｢知ってる？蛇は一度のセック スで何日間も繋がったままなの。
僕はそれ位Aとセック ス続けられてる自信あるけど、Aは？何回戦までイ ける？｣
｢何回でも。優くんになら何回抱かれても嬉しいよ♡｣
｢ホント狂ってるわお前……｣
｢どっちもどっちでしょ？恋なんて狂った人達のする事なんだから。
お互いに酔いしれてる人達の狂ったお遊び。｣
｢それもそうだな。さ、A。今日はする？｣
｢んー……愚問かな。その質問した時私がNoで答えた事ある？｣
｢無いね。僕はAとの会話を全て記憶してるけど、そんな事言った経験は無い。｣
うわ怖。
｢優くんはムラムラしてきた？｣
｢Aと会話してる時はいつも｢やりてぇなぁ｣って思ってるよ。｣
｢うっわド変態じゃん……｣
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作者名：白米 | 作者ホームページ：http://http://uranai.nosv.org/u.php/hp/13ec41960d1/
作成日時：2021年8月19日 17時
