236話 ページ49
｢ねぇ、A｣
｢いやっ……やめて……｣
｢なんで？どうして？いやがるの？僕はAが好きで、Aも僕が好き。なんで一緒に居ちゃいけないの？｣
｢限度が、あるよ……石上くんのそれは強引すぎる……｣
｢……？僕はAを、こんなに愛してるのに？伝わらないの？｣
｢伝わるとか、伝わらないとかじゃないよ……気持ちは嬉しい、私も石上くんの事は好き……
だけど、重い、重いよ……私、石上くんの事が怖くて夜も眠れない……愛が重すぎる、石上くんは重いよ……
石上くん以外の人と喋っちゃいけないのはどうして？
生徒会を辞めさせられたのはどうして？
秀知院を辞めさせられて、首輪と足枷をつけられてずっと石上くんの部屋に閉じ込められてるのはどうして？｣
｢恋人が居たら、大切にするのは当たり前だろ？僕のは少し愛が大きいだけ。少し位、なんの問題も無いだろ？｣
｢おかしい、こんなの……狂ってる、いつもの石上くんじゃない……
石上くんが戻ってくれないなら……
もう、この関係……終わりにしようよ｣
｢……は？いやいや、意味が分からない。なんで？僕とAが？別れるの？僕達はお互いがお互いの運命の相手なんだよ？｣
｢分かってる、けど……私の所為で石上くんが犯罪者になる位なら、別れた方がマシだわ……｣
｢……なんで？Aは僕の事好きなんだろ？……なんで！！！Aが僕以外の所に行くなんて許さない、認めない、あって良い筈が無い！
なぁA、嘘だって言ってくれ。Aと離れたら僕は死んじゃうから、生きていけないから！
誰に悪い事を吹き込まれた？誰がAを誑かした？じゃないとAはこんな事言わない、僕を裏切らない！
ねぇ、ねぇA。欲しい物は何でも買ってあげてる、とびきり優しくもしてあげてる。なのにどうして？
何が気に入らないの？ねぇA、教えて。改善するから。Aが望むような男になるから……
言ってよ！｣
｢……あﾞ、ぁ……石上く、首…絞め……あ、ぅ……｣
━━━━━━━━━━━━━━━
｢……！！！……ゆ、め…………そりゃ、そうだよね……｣
優くんがあんな強引な事する筈無いもんね、うん。
だって首輪とか足枷とか、プレイ以外でつけられた事無いもん！
｢ゆーうくん、寝ちゃってたよ〜私。密林アプリで何買おうとしてんの？｣
｢え？首輪｣
｢……oh……｣
拝啓、四宮副会長。私が学校に来なかった時は、察してください。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 14人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：白米 | 作者ホームページ：http://http://uranai.nosv.org/u.php/hp/13ec41960d1/
作成日時：2021年8月19日 17時
