233話 ページ46
｢うちの彼氏ぃ、低身長なんだけど超可愛くてぇ｣
そんな惚気話をするクラスメイトの声が聞こえる。
｢Aちゃんって低身長男子いけるの？｣
｢……まぁ、生理的に無理ってこた無いけど…うぅん、そもそも優くん以外の人好きになった事ないから分からない。
ミコちゃんは？低身長好きなの？｣
｢んー…時と場合によるかなぁ……確かに高身長は格好良いけど、その…キス、とかする時……
低すぎても、高すぎても……いやじゃない……？｣
うーわ、乙女チックだなぁ……
まぁ私の彼氏は高身長の部類に入るし、高みの見物だけど！
｢どっち派かって訊かれたら、私は高身長って答えちゃうなぁ。女の子としては、ヒールとか履きたいじゃない？｣
｢あー、それは確かに。無駄な気遣いとかせずにコーデ決められるのも高身長のメリットだよね。
低身長は基本的になんでも似合いやすいっていうのが強みかな？｣
｢……うん、今想像したけどショタ優くん可愛すぎて死ねるわ｣
普通に尊死出来る。いやはや、恋の力って偉大。
｢何の話してんのー？｣
｢不知火さん…高身長と低身長、どっちが好きか語ってた｣
｢あー、私は低身長の方が可愛くて好きだなぁー。なんか母性を感じる子の方がキュンキュン出来るしー｣
ふぅん、低身長派なら優くんに揺らぐ事は無いかな……
いやでも、タイプの人と好きになる人って違うし……
優くんには｢私以外の女に優しくしないで｣って言ってあるけど、無意識に優しくしちゃうのが優くんだもん…
警戒が解ける事は無いかなぁ。
｢てゆーか、昨日の準決勝やばなかったー？｣
｢個人的にあそこはセンチネル使って欲しかった、その方が合理的じゃなかった？｣
絶対あそこは遠距離の方が有利だったし！
｢まぁ大会となると緊張してる人も多いでしょうし、仕方無いのかもね。
私があの場に居たならセンチネルじゃなくてウィングマン使って攻めてた｣
あー、そういうやり方もありか……
｢でも今回の大会は色々と思う所ある大会だったよねー、凡ミス多い人も何人か居たしー｣
｢見ててムズムズしちゃったよ｣
｢こんな話してたらFPSやりたくなってきたわね、石上も誘って皆でやる？｣
｢あ、良いねそれー！｣
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作者名：白米 | 作者ホームページ：http://http://uranai.nosv.org/u.php/hp/13ec41960d1/
作成日時：2021年8月19日 17時
