227話 ページ40
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「この話題に限っては優くんの味方をします!
アレですか、伊井野さんは私達オタクをPCの前でぶつぶつ独り言言いながらキーボード叩いてる人種だと?
今はやれペアーズだのTinderだの、一般人もネットで知り合って結婚まで行く時代ですよ?」
「ITの最先端をひた走る僕みたいなオタクがその次元でオタクやってると思うなよ?
この人間力が問われる現代社会において、オタクの交流手段も大分変わってきてるんだ」
うんうん。情報科の成績トップクラスの優くんが言ったら説得力あるよね〜。
「一昔前はネトゲもテキストチャットでコミュニケーションする文章主体の文化だった」
「でもね、今は音声主体。discordを使ったコミュニケーションが主体となってきてるの。
元々はゲーマー用のアプリだけど、今割と使ってる若者も多いよ?」
「僕だって学校終わって家に帰ったら即ヘッドセット付けて、discordの雑談部屋入ってイツメンとダベってるワケ」
「私も私も〜。
毎日のように話してるから、その辺の友達とは言えない知り合いのような人たちより友人濃度はかなり濃いよ」
少なくとも秀知院の友達よりかは信頼出来るなぁ。
「分かったら僕に連絡する時はdiscordを使ってくれ」
「えー、やだ。面倒だからLINEで良いでしょ」
「「discordを進めるとお前らはいつもそういう顔をする!」」
「人が懇切丁寧に生活の質を上げるツールの説明をしてるのに!」
「botやコマンドの便利さは使ってみないと分からないものなの!無料なんだから入れるだけ入れてよ!!」
「皆が使い始めたら使うわよ」
この風見鶏っ!!
「因みに私もdiscord使ってますよ」
「合格!藤原先輩は自我を持ってる!」
合格とか不合格とかあるの?
「TG部の先輩が作ったサーバーがあるんですが、プロゲーマーとか芸能人の人とかと年中喋ってて楽しいですよ」
「へぇー、良いですね。プロゲーマーって……もしかしてあのおっとりした先輩?」
あっ、あのおっとりしてる人か!
あの人FPS上手いんだ、一回殺り合ってみたかったな……
「聞いたら喜びますよ、Aちゃんと石上くんサーバー招待しましょうか?」
「良いんですか?」
「是非招待欲しいです!」
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作者名:白米 | 作者ホームページ:http://http://uranai.nosv.org/u.php/hp/13ec41960d1/
作成日時:2021年8月19日 17時