210話 ページ23
.
「生徒集会の時、マイクをお渡しになった時のあの優しいおめめ……惚れ惚れしてしまいます……」
石上さん、生徒集会で喋った事あったっけ……?
「そうそう!この前、勉強を教え合ってるのを図書室で発見してしまって……
とてもわかりやすい教え方で、愛が溢れた眼差しと共に…たまにキッスなんかを落として……」
『も〜、優くん急に何?』
『ご褒美だよ』
『…!!もうっ、優くんったら……次は唇にね?』
あぁ、尊い……!!!!
「ききっ、キッス!?していたのですか!あのおふたりが!?」
「ええ、二回目の唇へのキッスはそれはそれはとても濃厚で……あのお二方、多分もう…そういう事を……」
あぁ、駄目だわ私……同級生でこんな事……!!でもどうしても、妄想が捗ってしまう!
「なんと……!!あぁ、そういえばこの前!間違えて合コンに参加してしまったらしくて……
ですがきっと、嫉妬なんてせずに快く許してるに違いありませんわ!」
「まっ、間違えて合コン!?」
きっとA様なら、
『優くんのうっかり屋さん、次は無いからね?』
なんて仰ってお許しになるのでしょう……!!素敵、純粋で真っ白な美しい愛だわ…!!
「甘いひとときを過ごされているお二人に近付くと、まるで蛇のような目で
「邪魔するな」
とばかりに睨まれるのですけど……」
「お可愛い姿を自分以外の男に見せたくないのですわね!素敵っ、ああいうカップルになりたいですわ……」
「そうなんです!正に理想のカップル、秀知院のbest couple……!!」
理想の夫と理想の妻、二人が合わさればもうそれは完全なるgrand married couple!!!
「「あぁ、かぐや様/A様……」」
「「え?」」
かぐや様?
「もしかして、相原さんが今まで言ってらっしゃった事って……」
「最初から、石上さんとA様の事ですが……」
「あぁあっ、なんて事!!最初に確認しておけばよかったですわ!ごめんなさい、私何か勘違いしてたみたいで……」
「わ、私こそすみません……」
「そうですわ、石上会計と風王さんが付き合ってるって事はもう秀知院中に広がってますもの。
私のような信者が居てもおかしくありませんでしたわ、盲点でした……」
「……あの!良かったら…また、語れませんか?私、凄く楽しくて……」
「勿論ですわ!いつでも、マスメディア部にお越し下さい!」
「!…はい!!」
14人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:白米 | 作者ホームページ:http://http://uranai.nosv.org/u.php/hp/13ec41960d1/
作成日時:2021年8月19日 17時