一方通行なその恋に【K.N】 (ページ7)

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6.珈琲ページ7

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きっと気の所為だ。
流されたわけじゃない…てか、そもそもあの後に会話は必要なかった。

…うん、そうだよ。

『……』

「…西之濱さん？」

『…えっ、はい？』

「大丈夫？何か悩んでる？」

『あ、いえ…』

「ちょっと休憩しよう。珈琲淹れるよ」

『あー…っと、ありがとうございます…』

名前はわからない。
でも優しそうな人。

…てか、スタイルめっちゃいい。

なんだこのイケメンは

「適当に座ってて。
あ、クッキー食べる？昨日後輩がプレゼン帰りに買ってきたんだけど俺チョコよりプレーン派だからさ」

『頂いてもいいのであれば…』

「わかった、持ってくるね」

私は近くにあった椅子に座る。

…よし、まずは仕事だ。

移動してきてすぐにドジ踏まないようにしなきゃ

「はい、一応ミルクと砂糖も持ってきたけど…」

『ありがとうございます、実は私ブラックはちょっと苦手で…』

この歳になっても飲めないのかってよく馬鹿にされるけど、飲めないものは飲めないから、仕方がない。

「そっか、ならよかった」

“どうぞ”っといってクッキーを置いてくれる

『あ、あの…お名前は…』

「松本潤。よろしくね、Aちゃん」

わざわざ名札を見せてくれるなんて…やっぱイケメンだ…

顔だけでなく性格もイケメンなんてこの世界にいたのか

『よろしくお願いします、松本さん』