錦戸先輩に目をつけられました ((黄)) (ページ2)

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02→段ボールの中身は程々にページ2

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「おーい、西邑」

『はい？』

「このノート、出席番号順に並べて放課後に俺んとこ持ってきて」

『無理です…！！！』

「成績下げんぞー」

『ちょ、待って先生…っ！私の話をっ』

奏「どんまい。私今日購買だから先いってるね」

『…えっ！』

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私は唯一の友人にさえも見捨てられました。

【END】

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てか、ノートの量多すぎでしょ。

こんなの昼休みだけで終わんないし。

ノート全てを段ボールに詰め込んで持ち上げる。

『…重たっ！』

あの鬼教師…

何で女の子にこんな重たいもの持たせるんだよ

男子に頼め。男子に！

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なんて、直接文句が言えるはずもなく。

私は段ボールを持って教室に戻る。

『ほんと、階段なくてよかった…』

実験室が3階にあったことだけが唯一の救いだな。

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ドンッ

『わっ、ごめんなさい！』

誰かとぶつかった、ってことはわかったが
何しろ、段ボールに積み上げたノートのせいで前がよく見えない。

『あの、大丈夫ですか？』

相手が見えるように

体を横に向けて横目で見てみれば

『……にっ、？！』

そこには廊下に手をついて、座り込んだまま私を睨む錦戸先輩の姿があった。

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Aさんの苗字の「西邑」は

( にしむら )と読みます。