10→嘘を吐かせたのは貴方 ページ10
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錦「おつかれ」
HRが終わって玄関に向かうと、先輩はもう待っていた。
『お疲れ様です。すいません、遅くなって』
錦「何言っとん？今来たところやで(笑)」
そんな事を言うけど
さっきまでしゃがんでいたのを知ってるから
私は思わず笑ってしまう。
錦「…何笑とんや」
『…いえ、別に(笑)』
錦「嘘つけ！(笑)」
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先輩が早歩きで近づいてくる。
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私はまだ履ききれてないローファーの踵を踏んで、玄関口に走る。
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錦「あっ、おい！(笑)」
『何か嫌な予感がしたので(笑)』
錦「嫌な予感てどないやねん(笑)」
『わかんないです(笑)』
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錦「まぁええわ。で、何か食べたいものある？」
『うーん…イタリアン？』
錦「パスタとか？」
『あっパスタ食べたいです』
錦「何やねん(笑)」
とか言いながらも彼は歩きながら近くの飲食店を調べる。
錦「お、ここは？」
『どこですか？』
【ここ】と画面を指差す場所を私も隣から覗き込む。
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「ねー、今からパフェ食べに行こ！」
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錦「…どしたん？」
『……いえ、あの…少し前歩いてもらっていいですか』
錦「前？別にええけど…」
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「どこのパフェー？」
「駅前！新しく出来たんだって」
「へぇ〜、あっ西邑さん！」
「ほんとだ！良かったらこれから一緒にパフェ食べに行かない？」
『あ、いや…今日バイトがあって』
「そっかぁ〜じゃあまた今度！」
『うん、ごめんね』
「大丈夫！バイト頑張って」
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2人が校門を出て行くのを見て
錦「嘘吐き(笑)」
彼は振り向いて言った。
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『誰のせいだと…(笑)』
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作者名：微炭酸 | 作成日時：2019年8月19日 10時
