末澤先輩。 (ページ33)

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学校が始まり、
また先輩を避ける日々が続いた。

正門先輩とリチャ先輩はすれ違うと「元気？」って言ってくれるけど、末澤先輩はそこに居ても何も言葉を交わさない。

梨沙には全てを話した。

クリスマスの事も大晴くん、先輩の事も。

「辛かったね」って一緒に泣いてくれた。
良い親友を持ったなあ。

でも梨沙は「Aには諦めて欲しくない」って真剣な顔で言う。

A「無理やて。振られてるもん」

梨「それって先輩の本心なんかなあ」

A「それは分からんけど、
あんなん言われてまだ好きですなんて言えへんよ」

梨「勘違いは勘違いってちゃんと伝えた方がいい。
初恋が辛いままで終わって欲しくない」

3年生は2月から自由登校。

あんまり学校来る人居らんけどね。

先輩を避けなくて良いと思うと気が楽やった。

1月、2月が過ぎあっという間に卒業式。

『3年〇組_____末澤誠也』

先輩へ。

大好きでした。