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何にしよう。
梨沙へのプレゼントしか考えてなかった私は、
悩みに悩みまくっていた。
あ、これ先輩に良さそう。
手に取ったのは オシャレなネックレス。
誕生日の時はピアスをあげたから、
アクセサリー系でいいかなあ なんて。
待って。先輩にあげる前提になってるやん。
ここは誘ってくれた大晴くんにあげるべきなのに。
大「誠也くんこれとか似合いそうやで」
A「え？」
大「顔に出てんねん(笑)」
A「あ、ごめん」
「謝らんでいいよ」って私の頭を撫でる。
小さい頃からよく撫でて貰ってたな。
大「俺の事は考えなくてええから、
ほんまにあげたい人の事考えな」
A「うん…」
悩みに悩みまくって やっと買うことが出来た。
先輩喜んでくれるかなあ。
大「寒いしそろそろ帰ろか」
「うん」と言って歩き出そうとした時、
手に力が込められて振り向かせられた。
向き合いっこってやつ。
A「な、何？どうしたん？」
大「これ、食べる人居らんから持ち帰って！」
それは大晴くんが買っていたプレゼントだった。
A「え、でもこれ他の人にあげるんじゃないん」
大「あげたい人 彼氏おったん忘れてたわ(笑)」
A「ほんまにいいの？」
大「クリスマスに付き合ってくれたお礼ってことで！」
A「ありがとう…」
しばらく間があいて、
大「A」
口を開く前に私は大晴くんに抱きしめられていた。
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作者名：まろん | 作成日時：2022年8月18日 14時
