末澤先輩。 (ページ26)

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先輩のことが好きって気づいてから、
なかなか話せずに居る。

文化祭で 3年生は部活を引退。

大切な時期でもあるし邪魔はできない。

あの後梨沙に気持ちを言ったら
「Aに春が来た！！」なんて喜んでた。

もう冬やねん。

梨「先輩は3年生やし卒業してしまうよ？
はよ告らんと！」

分かってる。

分かってるけど自覚した以上今までどんな絡み方してたっけとか、色々考えてしまって余計ち空回りしそう。

恋ってこんな感じなんやなあ。

大「A〜」

大晴くんが廊下から手を振っている。

これは私が入学した時からの事で、当初はクラス中に付き合っているのかって噂された時もあった。

否定し続けてたら何も言わんくなったけど。

A「どうしたん？」

大「クリスマス
予定なかったら出かけへん？」

A「暇やしいいけど」

大「ほんま！？よっしゃ！
ほんならまた後で連絡するわ！」

クリスマスは毎年予定がない。

その代わり大晴くんがうちに遊びに来て、
みんなでケーキ食べたりなんだりしてる。

梨「ちょっと、いいの？先輩誘わなくて！」

A「え、なんで？」

梨「なんで？やないの！先輩と過ごせる最後のクリスマスかもしれんのやで！？」

A「先輩も予定あるかもやし、
何より3年生って忙しいイメージやし」

梨「A…後悔してからじゃ遅いからね？」

その梨沙の発言が当たることは
この時の自分は予想していなかった。