末澤先輩。 (ページ23)

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誠「もうそろそろ終わりやね」

A「そうですね…なんか寂しいです」

誠「なんで？」

A「楽しかった1日があっという間に終わってしまうから」

誠「また来ようや。みんなで」

A「え、いいんですか？」

誠「何言うてんの、当たり前やん(笑)」

ハッと思い出してバッグの中から小さめの箱を取り出した。

A「お誕生日おめでとうございます！」

誠「え、何これ。プレゼントさっき…」

末澤先輩の為にみんなで1つのプレゼント。
喉を大事にして欲しいから加湿器をあげた。
持ち運ぶの大変やからロッカーに入れたみたいやけど(笑)

A「これは私個人からです」

誠「え、開けていいの？」

A「もちろん」

目を輝かせながら開ける先輩。可愛い…。

誠「ピアスやん！」

A「穴開いてるのお兄から聞いて(笑)」

誠「えーめっちゃ欲しかったんよ。
ありがと、大事に使う」

そう言って私の頭を撫でた。

キュン。

やから、キュンって何！？

みんな集合して写真撮って解散になった。

晶哉は梨沙を送ってくから、
帰り道は私とお兄と大晴くんの3人。

2人ともなーんも喋らん。

A「今日はありがと！」

そしたら、にこって笑って「どういたしまして」って返ってきた。