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12.誠也side ページ12
嘘。ほんまは覚えてる。
お見舞い来てくれたことも、
おかゆ作ってくれたことも。
熱ある時って甘えたくなるやん？
そういうやつ。
あーんも 冗談やったけど、
顔赤くしながらやってくれるAちゃんが可愛くて。
名前も。正門もリチャもまだ先輩呼びやけど、
大晴とか晶哉に嫉妬したんかな。
俺の事も名前で呼んで欲しかった。
キスするつもりもなかった。
でもあんなん耐えられんやん。
可愛すぎるんやって。
あれ、これっていわゆる 好きってやつ？
あかんあかん。
大晴がずっとAちゃんのこと好きなのに。
横取りしたらあかんねん。
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作者名：まろん | 作成日時：2022年8月18日 14時
