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翌日。


バトルアリーナに来た私は敵を見て顔をしかめてしまった。

「う…サーティーンだ」

自分のチームにメグメグちゃんが居たから敵チームにガンナーがいることはある程度予想できたのだけど。


サーティーンと特別な関係になってから、偶然ではあるものの敵チームになることがなかった(それを彼は「僕ちゃんとAの心は繋がってるんだあ〜!そうだ、別のところ(・・・・・)も繋がりたいなァ〜!」と言ったのでデコピンした)。

敵チームになると、倒したい気持ちがもやもやする。

メグメグちゃんのガトりんにやられているところも見たくない…かも。


「でも頑張らないと…みんなここでは闘ってるんだから!」


「色々ブチブチしちゃおうね、ハビー!」

「う、うん!」


試合開始のアナウンスが鳴った。



「良かった、ちゃんとポータルを制圧できた」


昨日のようなバリアで跳ね返されるようなことはなく、スムーズに制圧ができた。

静電気みたいなものなのかな。

冬場のセーターやマフラーを付けた時に起こるあの感じと似ていたし。


味方のメグメグちゃんや忠臣さんをサポートしながらスキルを使うタイミングを見計らう。

私のスキルは、後半戦なってからが勝負どころ。



「"鳥瞰"!」


幽体離脱する感覚と、

「…うっ」

昨日より少し強い頭痛。


でも、私にはわかる、みんなの位置関係が。


「…サーティーンが、近い…っ」


障害物に隠れるようにしているけど、私のすぐ先にサーティーンが走りながら近づいていた。

でもこの距離なら大丈夫、ちゃんとガードを貼れば良い。

ガードを貼ろうとするものの、うまくいかない。

「そんな、どうして、」


パンと軽い破裂音とともに私は地面へ倒れる。


もう一度、弾丸の音。

もう、立ち上がる力が出ない。


「…ッA?!」

おかしいな、サーティーンの攻撃、こんなに強かったのかな。

サーティーンが攻撃したはずなのに、攻撃した本人が私に心配した様子で近付くのも変な話。

だけど、彼のマスクで覆われた表情は明らかに困惑しているようだった。

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音割れミズキ(プロフ) - このサーティーンの性格めっちゃ好きです!興奮しながら読んでますwこれからも頑張ってください! (2018年12月19日 19時) (レス) id: 83a17baa85 (このIDを非表示/違反報告)
和式便所(プロフ) - 神では……(感涙) (2018年9月25日 1時) (レス) id: 5371ab6938 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ナタデココさん» ナタデココさん→コメントありがとうございます!ゆっくりの更新ではありますが、頑張って書いていきたいです(^ ^)ありがとうございます! (2018年7月18日 21時) (レス) id: fed6d3fe73 (このIDを非表示/違反報告)
ナタデココ - 興奮で言葉がまとまりませんが取り敢えずこれだけ言わせて下さい。ありがとうございます (2018年7月17日 23時) (レス) id: 785148c0b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年4月1日 0時

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