26 ページ29
なんでしゃがむんだよと文句を言いながらも屈んでくれたサーティーンさん。
ゆっくりと手を伸ばして、彼の頭を覆うフードを取る。
それから、サーティーンさんの頭をモシャモシャした。
「…何やってんだよ」
じろりと見上げられて少し怖くなったが怯まないように耐える。
「サーティーンさん、私はこれ以上踏み込んで聞きません。…だけど、誰かに相談するのは悪いことではないと思います…し、その、えっと」
我ながらサーティーンさんの頭を撫でているという現実に耐えられなくなってきた。
私何してるんだろ?!?!
「この前サーティーンさんは私のことを『恋人じゃない』って言ってたと思うんです、だけど…お友達として話なら聞けるわけですから、そういう意味で私いつでもお友達になりますし、えっとその、えっと…とりあえず、私、元気なサーティーンさんに戻ってほしいなって、そういう感じです」
「……」
沈黙するサーティーンさん。
「…あっ…ごめんなさい、もうやめます」
撫でる手を引っ込めてサーティーンさんと距離を置くように後ずさる。
やっぱりこんなことしない方が良かったかな。
私自身、自分の行動が不思議だもの。
82人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
音割れミズキ(プロフ) - このサーティーンの性格めっちゃ好きです!興奮しながら読んでますwこれからも頑張ってください! (2018年12月19日 19時) (レス) id: 83a17baa85 (このIDを非表示/違反報告)
和式便所(プロフ) - 神では……(感涙) (2018年9月25日 1時) (レス) id: 5371ab6938 (このIDを非表示/違反報告)
咲(プロフ) - ナタデココさん» ナタデココさん→コメントありがとうございます!ゆっくりの更新ではありますが、頑張って書いていきたいです(^ ^)ありがとうございます! (2018年7月18日 21時) (レス) id: fed6d3fe73 (このIDを非表示/違反報告)
ナタデココ - 興奮で言葉がまとまりませんが取り敢えずこれだけ言わせて下さい。ありがとうございます (2018年7月17日 23時) (レス) id: 785148c0b3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:咲 | 作成日時:2018年4月1日 0時