【#コンパス】【13】

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「輪切りにして盛り付けてやるよ」

え？

暗い影がぶわっと広がったかと思えば、私の近くにいたアタリくんは遠くに吹き飛ばされているようだ。

二丁拳銃を手にしていた彼は今、背負っていた鎌を振り下ろし闘っている。

まるでアタッカーだ…。

度々ガンに持ち替えたり鎌を構えたりとトリッキーな戦法を眺めながら私は後方支援をする。

コクリコちゃんの吹き飛ばし攻撃も相まって、無事キーを3点保ち自チームの勝利アナウンスが響いた。


「どうだ、僕ちゃんもやれば出来る子だろ？」

「そう…ですね」

「おいおいこれ一応勝ったんだろ？なんでそんな顔してんだ？」

彼はガンナーとして後方支援もしながらアタッカーのようにロールを切り替えることができる。

だから"ガンナー"をあえて強調するように言っていたんだな…。

「挟み撃ちにされてたなんて気付かなかったぜ、あれがお前の才能か？変わってんなあ」

なのに私は未だにロールを掴みきれない。曖昧な感覚だけを頼りに勝利へと導こうとする。

「…守ってくれてありがとうございます」

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