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Aを送り出して花火を楽しむみんなの元へ戻ると、たまたま、本当にたまたま、ベンチに腰掛けた直人さんと大野さんの会話が耳に入ってきた
智「A見てると分からなくなるんだ」
直「何が？」
智「一気に周りが見えなくなる。Aが好きってこと以外どうでも良くなる」
直「なんだよベタ惚れじゃねぇかよ笑」
智「..うっせ笑」
そっか、リーダーもAのこと....
智「俺さ、好きになると止まんなくなるんだよね。すげぇ好きって言っちゃうし何でも伝えたくなっちゃう」
直「いいんじゃん？」
智「俺の友達はね、好きな人の事を困らせたくなくて自分の気持ちを抑えてんの」
直「...」
智「..どっちがいいんだろうって最近すげぇ考える。俺そんな器用な事できねぇもん」
Aを見つけると真っ先に名前を呼んで近くに行くリーダーを思い出す
そういえばいつもそうだったな
Aだ〜、っていつも嬉しそうに側に行ってた
あれがリーダーの気持ちでそれ以上でも以下でもないんだ
直「どっちのがいいとかそんなのわかんねぇけどよ」
智「....」
直「あいつに今必要なのは、しつこいくらいAを大事にしてくれる奴だと思ってる」
智「......」
直「Aにとって “絶対”って言える人がいたら、そんな奴と出会えたらあいつは幸せになるんだろうなぁ」
智「絶対....」
直「極端な話、未確認飛行物体が地球を破滅させに来たとして、そんな時に最後の最後までAの手を握っててくれるような奴」
智「なんか...スケールがでけぇ..」
直「ばか例えだよっ、笑」
こんな風に人の事を考えられる人って、
そうそういないと思うんだ
智「..やばい」
直「ん？」
智「今すげぇAに会いてくなっちった笑」
直「おまっ、人がいい話してる時によぉ笑」
智「へへっ、笑」
.
駿「ねぇ潤兄はAのどこがすきなの？」
潤「んー？ぜんぶ」
駿「うわっ！じゅるい！！」
潤「馬鹿なとこすぐキレるとこ泣き虫なとこ強がりなとこうるさいとこ意外と料理うまいとこ..」
駿「それ悪口じゃん」
潤「ふっ、そうか？笑」
駿「うん」
潤「でもそういう所も好きになっちったからもう負けなんだよな俺の」
戻ると駿と松潤もAの話をしていた
みんなAの事が大切で、愛しくて仕方ないんだよ
そう思ったら俺めっちゃ嬉しくて
さっき見送ったばかりのAにこの嬉しさを伝えたくなったんだ
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作者名：ちゃろぱ | 作成日時：2019年7月3日 2時
