オーエル3 (ページ6)

今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:159,030 hit

98 ページ6

-

翔「久しぶり」

?「翔くん...久しぶり」

久し振りに会う彼女の髪は最後に会った日から随分と伸びていた

あの頃はずっとショートヘアでパーマをかけていたから

胸下くらいまである彼女の姿は少し新鮮

?「..ごめんね、こんなこと頼んで..」

翔「いいよ、1人じゃ行きにくいだろ」

?「...ありがとう」

彼女の白くて華奢で少し寂しげなその背中は、

どことなくあの子に似ている気がした

-

-

直「で？本当なのかよ好きな奴ができたってのは」

「え？いやまぁ...どうでしょうね笑」

直「この間まで逃亡した奴に未練タラタラだったかと思えば..ったく..まぁお前が幸せになれんなら良いけどよ」

幸せ...かぁ

にのを好きでいて私は幸せになれるのかな...

「私報われない恋ばっかしちゃうみたいです」

直「は?」

「帰ってこない彼もそうだし...やっと好きになれた違う人には、大切に想ってる人がいる」

直「....」

昔とは少しずつ恋愛観が変わった

昔は、自分が大好きな人と一緒にいたいって思ってた

でも圭くんのことがあってから恋愛に疲れてしまったところがあって、自分のことを好きでいてくれる人と一緒に居たいって

でも結局自分が好きな人を想って泣いてしまうんだから、やっぱり想われるより想っていたいのかもしれない

直「雅紀みたいな素直な奴がいたらなぁ、一番なんだけどな」

「まーくんはいい旦那さんになると思います..本当に」

直「もうお前ら付き合っちゃえよ」

「いや彼女いますからあの人笑」

直「お前と雅紀結構好きなんだけどなぁ」

まーくんにはユナちゃんという彼女がいるから、恋愛対象としてみたことはないけれど

この人が彼氏だったら、旦那だったら、

相手は幸せだろうな、って

幸せになるだろうな、って

そう想ったことは何度もある

直「もう1人若いのに知り合いが居るんだけどな、そいつは雅紀とは全然タイプは違えけど本当いいやつで、一緒にいると安心できるような..そういう男もお前にはいいかもな」

一緒にいると安心できる人かぁ

それがにのなんだ、って気付いてしまったから

もう仕方ない..