オーエル3

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和「んで、後からみんなユウカに旦那がもう亡くなってることを聞いて。それを知って栞さんや駿を家に呼ぶことが多くなって、俺はさらに惹かれてどんどん重い男になっていったのでした～。」

和「ちゃんちゃん♪」

最後の方は本当にざっくりとまとめられてしまった気がするけど、

にのの栞さんに対する大きすぎる想いに目が眩みそうになった

「ユウカさんが家を出てからは、栞さんたちも来なくなったの?」

和「そうね、そっからは来てない」

「....」

和「ま、俺の想いに気付いちゃったのかもしんねぇし」

「....」

和「自分の想いにも」

じぶんの.....

つまり栞さんの想いだ

「栞さんってやっぱり......」

和「あの人が好きなのはずっと大野さんなんだよ」

「.......」

和「俺じゃない」

ユウカさんが好きだったのはにので....

にのが好きなのは栞さんで....

栞さんが好きなのは大野くん.....?

そんなの....悲しすぎる

「....にのは..どうするの?」

和「どうするって?笑」

「黙ってるままでいいの..?」

和「俺の想いがあの人を困らせるなら、俺は言わない」

「...でも」

和「まぁその前にもう気付いてんだろうけど」

「.....」

私はにののことが好きで

胸が痛いくらい好きだって思うのに

にのが好きなのは栞さんで

私は栞さんのことも大好きだ。

栞さんが好きな大野くんのことを、

にのはきっと大好き

苦しいんだな
自分の想いを伝えたら困る人がいるって

好きという気持ちだけで舞い上がっていた学生の頃とは、もう違うんだ

この想いの行き場がどこにもなくて、
ずーっと彷徨い、震えてる